気になる展示が開催されているようなので、スーパーカブを走らせた。スーパーカブで行ける距離なので都心部ではない。向かったのは自宅のある所沢のお隣の清瀬市で、目的地は清瀬市郷土博物館。スーパーカブで30分もかからなかった。
残念ながら所沢には博物館も美術館もない。航空記念公園に隣接した大きな文化施設があるにはある。そこではコンサートや展示もされているけど、常設で何かを展示しているわけではない。と、書いていて気付いたけど、東所沢に角川武蔵野ミュージアムが最近オープンした。とはいえ、運営しているのは所沢市ではなく角川という企業。武蔵野というネーミングも地域に基づいてはいるけど所沢を包括してしまっている。所沢の歴史や美術を学ぼうとした時に角川武蔵野ミュージアムに行けばいいのかは分からない。機会を見つけて行ってみようと思う。
さて、清瀬市郷土博物館の話に戻って、現在開催されているのは「下宿内山遺跡展」。遺跡といっても縄文時代や弥生時代とかそんな古い遺跡ではない。江戸時代から昭和の遺構、遺物なので最近の話だ。それに大規模な宿場跡などではなく、ちょっとした集落。しかも清瀬市の郷土博物館の展示なので社会的にインパクトがあるわけではない。けど、だからこそ身近な庶民の暮らしが浮き上がってくる。
展示されているのはありふれたものばかりだ。これが土器となると今の生活からはかけ離れていて、どのように扱われていたのか想像しにくい。けど、ここで展示されているものは見たことのあるようなデザインなのでとても身近に感じられる。実際、この食器を使って生活をしていたのかと思うと何か不思議な感覚を得られた。
「下宿内山遺跡展ー江戸・昭和の清瀬を掘るー」
11月21日(土)~12月13日(日)
午前9時~午後5時
入場無料
清瀬市郷土博物館
http://museum-kiyose.jp/
博物館では下宿内山遺跡展だけではなく、清瀬市にまつわる常設の展示もあるのでそちらもおすすめ。70年代に制作された清瀬市の紹介映像に見入ってしまった。すべて無料で見学できます。