▽環境系の気になる記事があったのでピックアップ。
「花王、廃PETが原料のアスファルト改質剤「ニュートラック5000」がウエルシア藤沢用田店の駐車場舗装に採用」
以前、道路の素材として廃プラスチックを利用するという記事を読んだことがある。それがどこかの国かは覚えてないけど海外の話で、ただアスファルトの代わりに敷き詰めるということではなく、パネルのようにして設置も輸送も簡単というものだった。花王といえば日本の企業だけど、開発して今回導入されるのはアスファルト改質剤「ニュートラック5000」。これは廃棄されるプラスチック素材を原料にしていて、アスファルトに配合させることで耐久性を5倍にまで向上させるらしい。それはそれで素晴らしいことだけど、配合させるのはアスファルトの1%ほど。廃プラスチックの劇的な有効活用というほどでもないけど、耐久性を5倍上げられるということは、それだけ長持ちするということなので環境負荷は抑えられる。ちなみにアスファルトは99%リサイクルされているようだ。
「カゴメ、プラストローを紙製に 30年までに全廃目指す」
カゴメの野菜生活100シリーズは紙製のパックを使用していて、ペットボトルよりはプラスチックの使用量は少ない。500mlの紙パック飲料には大体何も付いていないけど、カゴメの野菜生活100シリーズ、もしくは他社の類似製品も含めてプラスチックのストローが背面に備え付けられている。私としてはストローがなくても飲める形状を開発したほうがいいのではないかと思ってしまうけど(スターバックスのように)、何かストローでなくてはいけない理由があるのだろうか。紙製のストローにすれば全てが解決、というわけでは当然ない。大量に紙が使われるようになれば世界中から森林が消えてゆく。ただ、カゴメの場合は適切な管理がされているFSC森林認証紙を採用しているので配慮がされている。
「将来、ペットボトルも紙製に?コカ・コーラが開発を発表」
プラスチックを削減するのに最重要なのはペットボトルだろう。非常に便利な素材なのでなかなか削減には向かっていない。そのうち日本でも何らかの規制が入るとは思うけど、どこまで踏み込めるかは未知数だ。前に記事で触れたけど投棄されているプラスチックで1番多い企業はコカ・コーラ社。不名誉なレッテルを貼られてしまっているけど何も対策をしていないわけではない。ラベルのないミネラルウォーターで話題になった「いろはす」はコカ・コーラ社だし、今度は紙製のボトルを開発しているようだ。どこまでこの製品に置き換わるのかは分からないけれど、世界的企業の責任として環境への配慮を考えていることには好感が持てる。この製品は数量限定で今年発売されるようだけど、原状ではフタと内側部分はプラスチックなので、これを完全にプラスチックを排除できるのか、期待したい。