空点描、所沢のことをつらつらと

2021年3月17日水曜日

所沢

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▽空に雲がポツポツと浮かんでいたので、綺麗な夕陽が撮れるかもしれないと思い、近所のスポットに向かった。作品にはならないので主にブログ用の写真。毎日1枚の写真をブログの記事に添えているので、武蔵野や雑木林とは趣が違う空の写真はアクセントとして都合がいい。そもそも写真を添える必要ないんじゃないかという声が聞こえてくる。まあ、一応写真家みたいな顔をしているので、写真とは関係ない文章だけだと忘れられてしまいそうなので、1枚の写真は外せない。そのようなわけで、今日は荒幡富士でしばらく夕陽を眺めていた。

”「災害に強い街」 1位は所沢 ベスト3、埼玉が独占”

私が住んでいる所沢は住宅情報誌SUUMOの「災害に強い街」という特集においてなんと1位だった。地盤工学会関東支部という団体が災害がどれだけ起きているか、被害人口、対策がどれだけされているかで算出したランキングということなので、ある程度信頼できるのかもしれない。とはいえ、私も前に触れたし、市の職員がいうように所沢の近くを立川断層が走っている。これが最大震度6強と想定されているようなので油断はできない。丘陵部を削ったり、田んぼを埋め立てたりして造成された地域が多いので、大きな地震が起きたら結構な被害が出るのではないか。杞憂だといいのですが。


9日の東京新聞の筆洗で別役実さんの「淋しいおさかな」という童話の中の「穴の
ある町」という話が紹介されていた。市長から穴掘るように言われた市民は、年月をかけ大きな穴を掘る。何のための穴だったのか市長の手紙を読むと、何の役にも立たないと書いてあった。けれど、

穴を掘る苦労が人々をきっと働き者にし、忍耐強く、協力し合える人間にするだろうと

なるほど、これを見て思い出したことがある。今日の写真を撮った場所は荒幡富士。郷土富士と呼ばれるもので、富士山を模したものだ。なんで荒幡富士が作られたかというと、明治時代に住民の団結力が薄まってきたところ、何かみんなで協力して作ることで絆を取り戻したい。そのような経緯で小高い荒幡富士が手作業で作られたそう。その結果がどうなったかは分からないのだけど、現在も人が集まり、心に潤いを与えてくれる場所になっているので本望ではなかろうか。ご先祖様、ありがとうございます。

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