空点描、トランプ氏のSNSアカウント削除から考える

2021年3月1日月曜日

SNS

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▽アメリカのトランプ元大統領のツイッターのアカウントが永久停止したという報道が以前あった。どうやらツイッターだけでなく、フェイスブックやインスタグラムなどすべてのSNSが同様のアカウントの停止を実行したらしい。トランプ氏のSNSでの影響力は強大だ。ツイッターは8800万人、フェイスブックは3500万人ものフォロワーがいる(いた)。他のSNSもそうだけど、フォローをしていなくても投稿を目にする機会は多い。私としてはアカウントを停止するSNS各社の対応は至極当然のことだと思っていた。トランプ氏の投稿はフェイク、根拠が不明なことが多いし、米議会への襲撃煽動は誰が見ても危険な人物に映る。

ツイッターやフェイスブックの影響力は世界中に及んでいる。何億という利用者がいて、企業としての資本力は国家並と考えていい。そのような企業が独自の判断で、利用者を選別、発言をコントロールしてもいいのか。フェイスブックは日本でのユーザー数は3000万に満たないけれど、世界では27億人が利用し、ツイッターは国内4500万、世界では3億5000万人が利用している。日本での認知度は低くても世界では億を超える利用者を抱えるSNSは多い。トランプ氏のように不適切な投稿を繰り返す利用者を排除するのは理解を得られるけれど、企業側の都合のいいようにコントロールしてしまう可能性がある。

ドイツのメルケル首相は言論の自由、表現の自由は非常に重要で、企業が制限する行為は適切ではないと問題視し、法に従うべきだという発言をした。フランスでも同じような見解を示しているようで、巨大になったSNSを警戒している姿が垣間見える。逆に政府、法がSNSを統制するようになるのも自由とはかけ離れてしまう。この自由という言葉も曖昧で、政府なりSNSが介入して少しでも制限すれば自由とはいえない。自由というのは何なんでしょうね。


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