▽毎週土曜日13時からは文化放送の田村淳のNewsCLUBを聞いている。平日の午後はTBSラジオで荻上チキSessionをリアルタイムで、ポッドキャストでニッポン放送の辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!、時間があれば飯田浩司のOK!Cozy up!を聞くというのがラジオでの真面目な番組の聞き方。ジャムザワールドはリニューアルしてから聞かなくなってしまった。骨太なニュース番組が増えてほしいと切に願います。まあ、聴取率を気にしてバラエティ色の強い番組が多くなってしまうのは変わらないんでしょうけどね。テレビも同じような状況なのかしら。
冨永愛 超意識高い低カロリー高タンパク手料理に「理想のご飯!」
さて、田村淳のNewsCLUBの話に戻して、この日のゲストは作家の御田寺圭さん。その週にあったニュースを紹介し、それをゲストと共に深堀りしていくというコーナーで紹介されていたのがこちらのニュース。真面目なニュース番組と思われないかもしれないけど、パーソナリティがお笑い芸人の田村さんなので、所々でお笑い要素が入っているのが番組の特徴。いくつかニュースを紹介した中で、最後のオチ的に何か芸能ニュースを入れてくるというのが毎度のことなのだけど、思いもよらず御田寺圭さんのコメントが興味深かった。
デイリーニュースが記事にしている内容はモデルの冨永愛さんの夕食が肉類のないベジタリアンメニューになっていて、いかにも健康そうでフォロワーからの賞賛の声が紹介されている。とはいえ、超意識高いというタイトルのように少し馬鹿にしているような印象があり、NewsCLUBもそれに乗っかるような形で取り上げたのではなかろうか。意識が高いというのは本来は褒められるべきことだと思うけど、どうも世間では違うらしい。冨永愛さんの食事は明らかに健康的だ。動物系の食材を使わないことは、環境にもアニマルウェルフェア的にも正しいという認識になってきている。冨永愛さんに見習うべきことは、本来多い。
御田寺圭さんは近い将来、冨永愛さんのように健康に気を使う人たちが多勢を占め、気を使わない人はバッシングの対照になると言う。現在、健康であるということは新型コロナウイルスに感染していないということで、当初はバッシングや差別の対象にすらなっていた。日本の財政は超高齢化社会になり、社会保障費が莫大になってきている。新型コロナウイルスに限らず、医療を受ける、健康でないということは国家の財政に負担をかけることになってしまう。その課題に多くの人が関心を持ち、健康に関しての意識が高まり、健康であるべき!不健康な人は悪!のような構図になり、冨永愛さんのような食事が社会的に推奨される、というのが御田寺圭さんの指摘。
なるほど。私が酒や煙草を禁止にしたほうがいいというのは、1つ要因として社会保障費の圧迫がある。完全に禁止にするか、酒を常飲、喫煙している人は医療費は全額自己負担、のようなことを考えていた。私のような極端な意見は少ないと思うけど、御田寺圭さんのいうように1つの兆しかもしれない。考えを改めなければいけないかは分からないけど、病気にならないよう、健康であろうと皆が気を使う社会は悪くはないと思う。それで分断や軋轢を生んでは精神衛生上もよろしくないので、おおらかな気持ちでいることが大事なのかしら。