終戦の日に戦争と平和を考える

2021年8月16日月曜日

平和

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▽8月15日は第二次世界大戦が1945年に集結した日として、全国戦没者追悼式が政府主催で行われるなど、国民それぞれが戦争について考えさせられる日だ。戦後76年、私も私の両親も直接戦争を経験したわけではないので、その悲惨さを直接知る世代ではない。76年も経てば中枢にいた人は既に鬼籍に入っているだろうし、兵士として参加したという人も少なくなってきている。戦争の愚かさを知るには直接体験者から話を聞くのがいいのだろうけど、その機会も失われていく。76年という月日が経った現在、我々はどのように戦争を知ればいいのだろう。

今では一切テレビを見ることはないのだけど、この時期は多くの戦争特番が放映されていた。否が応でも戦争を意識することになるのだけど、何かを学べていたかは分からない。戦闘機や戦艦の格好良さに惹かれていた気がする。自衛隊や米軍の基地で開かれるフェスティバルは人気だし、オリンピックでブルーインパルスがアトラクションを行ったけれど、いくら平和的にアプローチされようと、兵器を賛美するような風潮はよろしくない。戦争を再び起こさないためには武装解除こそが必要だと思っている。

きっと私はお花畑的な思考をしているのだろう。軍も武器も兵器もない国になってしまっては北朝鮮や中国が攻めてくる。やたらと敵視してくる韓国だって怪しい。とはいえ、素直に占領されようと言いたいわけではなく、徹底的に抵抗すべきだとは思う。断固とした不服従を全国民がすればそのうち引き返していくのではなかろうか。他力本願的に考えれば同盟国やヨーロッパ、友好国は黙っていないはずだ。


15日の新聞各社の社説はすべて終戦の日に触れていた。気になるのは産経新聞で、敗戦を絶対に回避せよと強い口調で主張している。中国や北朝鮮の驚異は理解できるけど、何よりも戦争を起こさないことが大事だ。この書きぶりでは勝てばいいとも捉えられる。自衛隊の軍隊化、軍備増強は危険なメッセージとして受け取られかねない。やはり武装解除が平和に繋がるような気がするけど、世界を見渡せばシリアやアフガニスタンのように現在進行中の紛争国や、ミャンマーや香港など民衆と政府との衝突もある。8月15日の終戦の日に、平和を考えたい。

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