▽10月13日は何の日か調べてみると「豆の日」だそうだ。全国豆類振興会が平成22年6月に制定し、旧暦の9月13日の十三夜に豆をお供えして食べる習慣があることから、新暦のこの日を豆の日としたとのこと。正確には十三夜は10月13日ではなく、年によってずれるようだけど、そのへんはむにゃむにゃという感じなのだろう。
十五夜は月を愛でる日として有名だけど、十三夜は恥ずかしながら知らなかった。時期的にちょうど収穫される豆や栗を供えるというのも面白い。供えるということは神様に対してのことで、十五夜や十三夜の場合は「お月様」ということなのだろう。月の神と言えばアマテラス、スサノオと共に重要な三神であるツクヨミだ。ツクヨミはアマテラスやスサノオと違って神話にはあまり出てこないけれど、日本書紀では保食神を刺殺してその死体から五穀、牛馬、蚕が生まれたことから穀物の神とされている。古事記や日本書紀には残酷というか狂人のようなエピソードが多く、それでいて神として祀っているのだから面白い。穀物の神としてのツクヨミと十三夜に豆を供えることはおそらく関連しているのだろう。枝豆を供えるようだけど、枝豆というのは大豆のことだ。月を愛でて、作物を自分たちで育て、シンプルに生きる。そんな生活をしていきたいものです。
10月13日は私の誕生日でもあるのだけど、この年齢になると嬉しいというような感覚はまるでない。死が着々と近付いてきているのが数字で示されるのも残酷なものだ。