選挙期間なので政治の話

▽衆議院選挙が告示されたので当然報道系のラジオ番組は特集を沢山組んできている。公共放送なので特定の政党や人物に投票を呼び掛けるようなことはない。それも徹底して公平さを保とうとしている。ここでいう公平というのは与党、野党、議席数、支持率、党員数などは関係ない。国政政党であるかないかなので一番議席の多い自民党から国会議員１人のNHK党まで同列に扱われる。しかもNHK党というのは略称で、正確には「ＮＨＫと裁判してる党弁護士法７２条違反で」といってこれが読み上げられるのだけど、これは立花党首の戦略らしい。せっかくなら力のある政党や人物の話を多く聞きたいけれど、それだと公平ではないのだろう。むしろ公平なのは国営放送だけにして、各局、各メディアは好き勝手報道しても面白いような気はする。

メディアに関わる人の話で、俳優やミュージシャンが投票を呼び掛ける動画をアップして話題になっている。自主的に集まって制作したということで、芸能界も随分と変わったようだ。今までは芸能人が政治のことを堂々と語るようなことはあまりなかったと思う。芸人やアイドルまでもが報道番組の司会やコメンテーターを当たり前に務めるようになっているので、下地は出来ていたのかもしれない。これが海外だと政治のことを話すのは当たり前だし、支持政党や人物もあけっぴろげにする。日本でも支持を鮮明にするところまで行くだろうか。まだまだ政治の話をするだけで叩かれたりする風潮があるので、自分の主張を堂々と言えるような社会になることを私も望む。

ラジオを聴いているとミュージシャンや俳優として活躍する浜野謙太さんが出演していた。ツイッターを見てみると政治や社会課題に対して何のしがらみもなく発言している。いろいろと言われることもあるだろうに立派なことだと思う。ラジオでは投票をしようというだけでは何か足りないと感じ、野党に投票するということまで踏み込んだと話していた。私も同じような気持ちで今回の選挙では野党を推すと表明している。みんなが表明し始めたら分断や対立を生んでしまうだろうか。人間の良識を信じたい。