▽真鶴の森と海が見たくて1泊旅行をすることにした。帰ってきてから思い返してみると、1泊ではまるで足りない。まず宿に移動するまでで結構疲れるし、2日目ものんびりと過ごすというより移動に追われてしまう。性格的な問題なのかもしれないけど、のんびりという感じではなかった。まあ、別にのんびりしたくて旅に出たわけでもないので問題はない。
真鶴周辺で宿を探すと、一番安く便利な立地なのが三島のビジネスホテルだった。寂れたホテルではまったくないのだけど、1泊の料金はなんと3100円。しかもじゃらんからの予約で、期間限定の1000ポイントも貰えたので実際は2100円で泊まることができたのでありがたい限りである。残念だったのは喫煙室しかなく、臭いが気になったくらいだろうか。
ホテルには夜ご飯にラーメン屋に寄ってから19時前には着いた。特にやることもないので、部屋でグダグダしてもよかったのだけど、せっかく三島に来たのにそれではもったいない。コンビニエンスストアで買ってきた安い缶チューハイを1本飲んで夜の三島を歩くことにした。
三島に来たのは何年ぶりだろう。宿に泊まったこともあるし、同じように夜の町を歩いたこともある。あまりはっきりとは思い出せないけれど、三島は多くの観光客を集める三嶋大社や新幹線も停車する町なので寂れているわけでもないけど、県内随一の都市というわけでもない。
私としては寂れた歓楽街でもあればテンションが上がるのだけど、全体的にどこか落ち着いた雰囲気がある。歴史ある三嶋大社の影響か、多くの知識人に愛された文化レベルの高い町だからだろうか。それでも、地元からは遠く離れた町を歩くのは特別な時間で新鮮だ。
あまり考えずに夜の町を撮っていると、やはり光に吸い寄せられていく。これが少し前に来ていたらまた違った景色だったのだろう。夜が更けても営業しているお店がちらほらあった。それでもCOVID‑19の影響は消えたわけではない。
三島の町は変わったのだろうか。軽く歩いた限りではあまり変わらない。若者が好きそうなオシャレなカフェが増えた気がする。コーヒーでも一杯飲みたかったけど、さすがに夜遅くまで開いているカフェはなかった。残念。
こうして写真を並べていくと、構図に芸がない。久しぶりのスナップ写真だから仕方ないと言い訳をしておく。
三島で一番気になる場所がここ。入り口の看板では多くのお店があるように見えるけど、営業しているお店は少ない。そして寂れているのは何年も前から同じ。かつては多くの人が行き交っていたかと思うと感慨深いものがある。
次に三島を訪れる時にもこの場所はあるだろうか。どこかのお店に入って一杯やるのもいいけど、小一時間ほど歩いて宿に戻った。