▽今の社会で大きな問題なのは大量生産大量消費、そして大量廃棄だ。だからこそ人類は飛躍的に発展してきたのだろうけど、その代償は地球温暖化、気候変動という形で現れてきている。それにプラスチックや汚染されたゴミの処理も簡単ではない。リサイクルするならゴミは減らせるけれど、そのためには回収して処理しなければいけないので莫大なエネルギーが必要だ。リサイクルをするんだから大量生産を続けていいという話ではない。
大手外食チェーンや大手流通業による容器再利用(リユース)の取り組みが、使い捨て社会からの脱却に向けた第一歩として注目を集めている。スターバックス コーヒー ジャパンは11月22日、東京・丸の内地区の10店舗&
1つの解決策としては、容器を洗って何度も使うことだろう。かつてはビンの容器が当たり前だったので回収、洗浄して繰り返し利用してきたけど、今は使い捨てのプラスチックや紙が主流。ペットボトルから紙の容器に変更する流れが出てきているけれど、紙であっても資源は無限ではない。どこかの森林が紙の需要増のために皆伐されているとしたら無意味だ。
こうした中でスターバックスやイオンが取り組みを始めたことは期待が持てる。スターバックスは全世界に店舗展開するグローバル企業なので、環境問題に取り組む姿勢が他の企業に与えるインパクトは大きい。今までもプラスチックのストローやマドラーをやめたり、プラスチック容器を紙に変更したりと率先して取り組んできた。今回はテイクアウトの際にステンレス製のカップを貸し出すサービスを実証実験として始めたそう。プラスチックや紙の容器を使い捨てるよりはるかにいい。まあ、消費者としてはマイボトルを持ち歩こうという話ですが。イオンの場合は前にブログで触れたと思うけど、洗剤やシャンプーなどの容器を再利用するサービスを始めている。記事では実証実験ということになっているので、全店舗に広がることを期待したい。
スターバックスのような店舗が椅子やテーブルは置かずにテイクアウトに限定して、マイボトルや貸し出す容器、デポジット容器などで飲み物の中身だけを売るようなビジネスモデルが各地に出来れば自動販売機やペットボトルを減らせるかもしれない。水やお茶、清涼飲料水などを量り売りするようなサービスを付随できれば飲料メーカーの新たな収益源にならないだろうか。