伊藤かずえさんのシーマから考える

2021年12月15日水曜日

環境 乗り物

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▽伊藤かずえさんの愛車であるシーマをレストアするということで去年から話題になっていた。シーマというのは日産が販売する自動車で、とりわけ高級車として現在でも販売されている。サイトを見てみると最低でも800万以上するそうで、最高級グレードにオプションなど付けると1000万を超えてくると思われ、私には触ることすら許されないようなセレブな自動車だ。世間にはお金を持っている人がいるらしい。


なぜ話題になっているかというと、伊藤かずえさんのシーマは1988年に販売が開始された第一世代なので30年ほど前のモデルということになる。日本メーカーの自動車は優秀で、私も10万キロくらい走った20年落ちのトヨタカリーナに乗っていたのだけど、運転には何の問題もなかった。シーマは高級車なので丁寧に乗っていれば30年くらいは乗れるのだろう。とはいえ、シーマに関しては現在販売されているモデルは5代目。30年前の初代のパーツなんてもう保管もしていないはずで、壊れたら買い換えるしかない。私が使っているプリンターなんて数年で修理不能になり、10年でインクの販売すら終了すると発表した。30年も乗り続けられていることを知った日産はフルレストアを申し出て、8ヶ月かけて新車同然に復元した、というのが今回のお話。

ここから考えたいのは、長く同じ自動車を乗り続けるのと、定期的に乗り換えるのではどちらが環境に負担をかけないかということだ。これは電化製品にも言えることだけど、新しければ新しいほど環境に負担をかけないよう技術が進んでいる。二酸化炭素の排出が少なかったり、あまり電気を使わなくて済むようになっている、植物性であったり土に還るプラスチックに変更されているかもしれない。環境を考えて短期間での買い換えを促す風潮はメーカーの謀略のような気がしてしまうけど事実ではある。かつてなら伊藤かずえさんのように30年も同じ自動車を乗り続けることは称賛されることだった。最新型のシーマはハイブリットモデルしかないので燃費性能は大幅にアップしている。その点ではやはり30年前のシーマは分が悪いけれど、新品同様にレストアできるならエンジンの載せ替えで電気自動車化するというビジネスモデルはありえるのではないか。これは自動車だけと考えなくていいのかもしれないけど、中身だけ新しくするというサービスの登場を期待したい。

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