▽2022年になりまして、心新たに日々を送っていこう、とは思ってはおりません。2021年が2022年に変わっただけで特に気持ちの変化はない。知り合いで新暦ではなく旧暦を気にして生きている人もいた。そうなると新年にはまだ1ヶ月ほどあるので気持ちの切り替えも先なのだろうか。季節感的に新暦より旧暦のほうがしっくりくるなら私も気にしたい。話はそれるけど2022年は平成でいうと34年、昭和でいうと97年とのこと。だからなんだという話。
このブログでもたびたび取り上げてるけど、私が好きなのは二十四節気だ。日本の気候というのは4つに分けた春夏秋冬だけでは繊細すぎて捉えきれない。1年を24つに区切ってみると季節の移ろいが実感として分かる。72に区切った七十二候だともっと細かい。実際には地球温暖化の影響や生態系の破壊でマッチしないことも多々ある。二十四節気が中国で考案されたのは2千年以上前の話。それを日本流にアレンジした先達の博識や感性は尊敬に値するものだ。
二十四節気は立春や立夏など季節が変わったことをはっきりと示すところが面白い。それでいて夏至や冬至など季節は変わってなかったのかと疑ってしまうような言葉もある。四季だとはっきりとした日付が指定されておらず曖昧だけど、二十四節気がはっきりとしているのは理由があるからだ。12月22日が冬至だったけど、この日は1番昼が短く夜が長い。その逆に昼が長く夜が短いのが夏至。昼と夜の長さが同じなのが春分と秋分。これが年によって日にちが微妙に変わってくるというのも面白い。その日を境に確実に何かが変わるのが二十四節気だ。
調べてみると旧暦というのも新暦にすると年によって日にちが違うらしい。2020年は1月25日が旧暦でいう1月1日。2021年は2月12日。2022年は2月1日。随分バラバラで、しかも12月が31日までなかったりもする。旧暦のことは考えたことがなかったのでとても不思議だ。必ず新月が1月1日になっているので、月の動きで旧暦は決まっているのだろうか。
旧暦に興味津々になっているのだけど、二十四節気の話。現在の冬至から小寒になるのは1月5日。その次が1月20日の大寒。文字通り寒さが厳しくなる時期ではあるけど、これを乗り切れば立春。寒さがまだまだ残っているのに春というのは違和感があるけれど、春分を境に昼と夜の長さが反転してゆく。だから何だと言われると困るのだけど、細かな季節の移ろいを知り、感じて生きることはとても豊かなことだと思う。現代社会の一服の清涼剤として二十四節気をオススメします。