ペットボトルのリサイクル、リユースを考える

2022年2月12日土曜日

プラスチック 環境

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▽使い捨て文化が広がったのは近代になってのことだけど、現在はプラスチックの削減が人類にとって大きな課題になっている。言わずもがなプラスチックの主たる原料は石油だ。使い続ければいずれはなくなる化石資源であるし、地球環境を考えても減らしていかなければならない。使い捨てにされるだけならまだしも、不法に投棄されマイクロプラスチックとなり海の環境も悪化している。プラスチックは分解されるのに時間がかかるのも問題だ。かつては埋め立てて処理していたものが、現在はリサイクルされるようにはなってきている。リサイクルがエコであることが認知されてきており、埋め立ててしまうよりはいいのかもしれない。ただ、回収するにもエネルギーは必要だし、原料(ケミカルリサイクル)や原材料(マテリアルリサイクル)に戻して再利用する行程でも莫大なエネルギーがかかる。日本の場合は燃やして発電に使うことをサーマルリサイクルとしているけれど、そんなことをリサイクルと言っているのは日本だけだ。

ペットボトルは資源として何度も循環できることを伝える新たなロゴマークを国内ペットボトル全商品へ順次展開 国内では今年、2本に1本が「100%サステナブルボトル」へ。― 日本で培ったサステナブル化技術の海外展開も加速 ―

サントリーは2030年に化石由来原料の新規使用をなくす目標を立てているのだけど、今年度中に2本に1本を100%サステナブルボトルにすると表明した。どのようなリサイクル方法か細かくは書いていないけれど、メカニカルリサイクルとあるので、ケミカルリサイクルのように原料に戻すのではなく、粉飾、洗浄してペットボトルからペットボトルに再生するボトルtoボトル、水平リサイクルをしていくということだろう。二酸化炭素の排出を抑えるような仕組みも導入されており評価できる内容だ。ただ、工場での処理なので電力はかなり使うだろうし、科学的な薬品や水は大量に使うので、環境には負担をかけるのでもどかしいと考えているかもしれない。

国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区)は、2021年11月17日スターバックス コーヒー ジャパンが11月22日より東京都内・丸の内エリアで「借りて・返して・再利用」できるカップを利用した循環型サービスの実証実験の開始を発表したこと(注1)を受け、本日、以下の声明を発表しました。

コカコーラはグリーンピースの働きかけもあり、2030年までに25%の商品をリユース可能なパッケージにすると発表した。リユースというのはリサイクルとは違ってかつての瓶製品のように何度も繰り返し使うことを言う。細かく粉飾するリサイクルよりは環境負荷は少ないと思われる。サントリーもコカコーラも環境に配慮する姿勢を示すのは歓迎すべきことだけど、リサイクルでもリユースでもないリデュース、つまりペットボトル商品を買わないという選択が1番重要だろう。

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