高野秀行「辺境メシ ヤバそうだから食べてみた」を読む

2022年2月23日水曜日

読書感想文

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▽世界にはどんな料理があるんだろう。私は海外を旅したことがなく、映像で見ることもないので。あまり詳しくはない。韓国や中国では犬を食べると聞くし、何かの映画で猿の脳みそを食べているのを見たことがある。日本では昆虫を食べる文化があったし、沖縄ではアヒルやイルカ、ジュゴンを食べる文化があるようだ。沖縄をよく旅していた頃、あまり珍しい料理は食べなかったけど、匂いのきつい何かは食べたことがある。豆腐ようだったかもしれない。
辺境メシというのはいわゆるその地域での郷土食のようなものだ。日本のように農耕が盛んな土地ならそう珍しい料理は生み出されないのかもしれない。小さな日本でも地域の特色はあるわけで、それが世界に目を広げれば、我々には理解の出来ない料理があるのでしょうね。

ゴリラの肉を食べようと思うだろうか。それは日本人の感覚だけの話でコンゴでは違うらしい。他にもチンパンジーを食べる話も出てくるし、脳みそがどうのという話もある。昆虫や芋虫を食べるのは当然で、生肉を食べたり、血で煮込んだり、ヤギの胃の中にある草などを胃液とともにスープにしたり、カエルをミキサーにかけてジュースにしたり、えげつないものが満載だ。はっきりいってゲテモノとしか思えない。

最近ではコオロギが入ったスナックや、無印良品でもコオロギせんべいの販売を始めた。世界的に見ても昆虫を食料にしようとする動きがある。環境負荷が少なく、生産も容易、栄養価も高いとなると人類にとっての救世主に昆虫がなるかもしれない。人間の人口が増えすぎ、食糧危機が目前に迫っているとなると深刻だ。一つのヒントは辺境メシにある気がする。地域にある食材を持続可能な方法で食べるということがこれからの社会でとても重要だ。辺境だ、ゲテモノだというのは他者からの視線でしかないので、地産地消を考えればおかしなことではない。さて、所沢では何を食べましょうか。

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