生物多様性条約締約国会議から考える

2022年12月28日水曜日

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▽以前、新聞社が配信する社説をタイトルとリンクをブログの記事として毎日更新していました。過去形なのでもうやめてしまったのですが、社説自体は気になるものだけではありますが目を通しています。読売、朝日、毎日、産経、東京、日経の6社。各社概ね毎日2本ずつの社説を掲載していて、1本の場合はそのトピックが非常に重要だということが分かります。ニュースというのは膨大な数がメディアにのぼってきますが、全てを把握するのは無理ですし、そのような必要もないでしょう。そこで便利なのが社説です。各社それぞれ個性というか方針がありますが、大きな出来事があると必ず取り上げるので、情報源が社説だけでも世の中に取り残されることはありません。個性、方針と書きましたが、右と左、保守とリベラルというふうに大体色分け出来ますので、どの陣営が何を主張しているのかも知ることが出来ます。あるトピックを取り上げるのか取り上げないかというのもその傾向が分かります。


12月7日から19日までカナダで生物多様性条約締約国会議(COP15)が開かれていたのはご存知でしょうか?あまり報道されていなかったように思いますが、非常に重要な国際会議でした。我々は自然界から多大な恩恵を受けていますので、豊かな自然環境を守り続けるのは人類として不可欠なことです。これに異論を唱える人はあまりいないのではないでしょうか。私がチェックしている新聞社は6社ですが、読売新聞と産経新聞にはCOP15を取り上げた社説は見当たりません。おそらくは記事にはしているのでしょうが、社説として取り上げるようなトピックとは考えていないのでしょう。東京新聞に至っては会議の開催前にも触れているので、新聞社としての力の入れようが分かります。

今回の会議で地球全体の30%を保全、つまり保護して守ることを2030年までの目標として採択されました。30by30と呼ばれ、海と陸の30%を国立公園などの形で保護区にするというのは非常にアグレッシブで、実現すれば人類にとっても、あらゆる生物にとっても望ましいことですが簡単なことではありません。SDGsという言葉や取り組みが進む中で、生物多様性を守ることも広く報道、認知して、今回採択された目標の実現に向けて世の中が大きく動き出すことを期待します。

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