今日ハウスで里芋の選別を同僚としていた時に、死ぬ時に何を思うかと聞いてみました。同僚は明日手術の説明のために家族と来てくれなんて言われている80歳の爺様なので、そんな話をするのもどうかと思ったのですが、どういう死生観を持っているのかは誰に対しても興味があります。というのも、前日に知人がテレビに出ているというのでネットの配信を見てみました。元気にしているようで安心したのですが、大事な人がこの世から去る際に発した言葉が「死ぬのが怖い」だったということを話していました。私の祖父も病気で亡くなる直前に病院で死にたくないと繰り返し話していたそうです。私もときおり死ぬのが怖くなって暗澹たる気持ちに支配されることがあります。けれど、よくよく考えてみると死ぬことが怖いというのはそこまでネガティブな気持ちではありません。なぜって、怖いからこそ生きようとするでしょう。とはいえ、死ぬ間際には満ち足りた感情ではいたいと思いますが、生きる努力をしていればそれは後悔するようなことではないはずです。死の刹那、できるなら誰かに手を握っていてほしいですが、林の中で一人ひっそりと朽ちていくのも悪くはありません。そんなことを考えつつ今日を生きています。