武蔵野点描、独身男が夫婦別姓を考える

2021年3月2日火曜日

武蔵野

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▽丸川珠代氏が選択的夫婦別姓の導入に反対するよう求めた文書に名を連ねたことで騒動になっている。現在の丸川氏の役職は男女共同参画担当相なので、個人的な信念として夫婦別姓を認めない姿勢でいては適任とは思えない。しかも彼女の公式な名前は丸川珠代ではなく、結婚した夫の姓である大塚珠代だ。いろいろと矛盾を感じるのは気のせいだろうか

男女共同参画担当相とは何をするのだろう。我が国では男女共同参画社会を目指し男女共同参画社会基本法というのが施行されている。堅苦しくてよく分からないけど、5つの基本理念は以下の通り。

○男女の人権の尊重
○社会における制度または慣行についての配慮
○政策等の立案及び決定への共同参画
○家庭生活における活動と他の活動の両立
○国際的協調

端的に言えば男女平等を目指そうということだろう。丸川大臣も心のなかで何を思っていようが、その実現のために尽力しなければいけない。選択的夫婦別姓は男女平等を目指す社会として取り入れるべき制度なのか。民法750条によると「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」ということになっている。どちらの氏というか姓を名乗ってもいいとはなっているけど、実際はほとんどの女性が夫の姓を名乗っていて、これが不利益を被ることが多いので、選択的夫婦別姓を求める声が大きくなってきた。

民法として同一の姓を名乗るように定められたのは1898年のことで、これが改正され現在の文言になったのは1947年のこと。世界中で男女平等が叫ばれる現在の社会では古臭い法律といっていい。選択的夫婦別姓に反対している人たちは保守的な政治思想なのだろう。古代からの歴史を鑑みれば、複雑な変遷を辿っていて同じ姓を夫婦が名乗ることが伝統なのかは判別できないはずだ。私は結婚をしていないし、する予定もないのだけど、自由に名乗ればいいと思っている。マイナンバー制度で個人を把握できるのだから名前なんてあまり意味がないのではなかろうか。ニックネーム的に好き勝手名乗ればいい。

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