▽いつものようにポッドキャストでニッポン放送の「辛坊治郎ズームそこまで言うか!」を聞いていると、ゲストにロボットクリエイターで工学博士の古田貴之さんが出演されていた。私は存じ上げなかったのだけど、著作も出されている有名な方らしい。
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放送ではいろいろなロボットにまつわる話をしていたのだけど、印象に残ったのは道路はいらないという話。日本中あらゆる場所にアスファルトの道路が張り巡らされていて、自動車や自転車で走るにはとても快適な環境ではある。けれど、二酸化炭素の排出や自然環境を考えると、道路がもたらす負担は計り知れない。
古田さんは、乗り物の方を変えれば道路はいらなくなると話していた。これは私も考えていたのだけど、海外ではSUVのようなタフな車種が砂漠など道なき道を砂煙をあげて走っている。日本でもすべての車を置き換えるのは難しいのだろうけど、かつてのような砂利や土の道でもそう問題はないのかもしれない。いや、すでに現在の車は高い水準にあるのだから、アスファルトの道路を全国津々浦々に張り巡らせる必要はない気もしてくる。ロボット工学の専門家である古田さんはもっと車という形にとらわれない、過酷な場所でも問題のない乗り物を考えているのだろう。空飛ぶ車の開発も進んでいるので、そう遠くない未来に現在の形の道路はなくなっていくのかもしれない。
もう一つ道路に付随する話で、夜の町を歩いていると街灯が明るく照らしてくれている。暗闇でぶつかったり落ちたりする危険はないし、犯罪防止にも役立っているのかもしれない。けど、設置するコストや維持管理、電力も使う。誰も歩いていない時も煌々と光を放っているのは無駄な気がしてくる。かつての提灯のように、LEDのライトでも持ち歩けば街灯はいらないのではなかろうか。