続続、原子力発電を考える

2022年1月16日日曜日

エネルギー 原子力発電

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▽原子力発電について何度か書いてきたけど、事故が起きた時の被害が甚大なので今すぐ廃止したほうがいいと思っている。もし事故が起きても人間や生態系に被害がゼロなら構わない。そんなことは不可能だろう。読売新聞や産経新聞の社説を読むと、地球温暖化対策のためにも原子力発電を活用しようと頻繁に書いてくる。不安定とされる再生可能エネルギーだけでは経済が停滞してしまうと考えているのだろうけど、福島第一原発のような事故が起きたら元も子もない。10年も経つと忘れてしまうのだろうか。チェルノブイリも経験している。

話は原子力発電だけでなく、環境のためには火力発電もやめようということになっている。日本は火力発電の技術は先進的で高効率だと言い張っているけど、世界からはまったく評価されていない。毎年のように化石賞なる不名誉な賞を承って恥ずかしい限りだ。将来的に電気自動車への完全移行ではなくHVなどでガソリンの延命を図っている自動車業界と似ている。トヨタがEV強化に方針転換したのは歓迎すべきことではあるけれど、遅きに失っしているような気がしないでもない。

かつての日本は意外にも太陽光発電で世界をリードしていた。1998年あたりから10年ほど世界シェアが1位だったというのは今となっては信じがたいことである。現在は中国が市場の半分以上を占め、日本は数%のシェアしかない。電気自動車にしても世界に先駆けて量産化したのは日産と三菱だった。環境のためだけではなく、日本が世界に与える影響力も含めて原子力発電、火力発電からの早期脱却、新分野でリードしていく必要がある。

とはいえ、原子力発電と火力発電をやめて再生可能エネルギーのみで日本の莫大な電力需要を賄うことができるのか。即廃止したなら大混乱に陥るのは目に見えている。解決策があるとするなら、経済規模を縮小することだ。現在の暮らしに合わせて莫大な電力がいるなら、逆に電力に合わせた暮らしを我々がすればいい。確実に貧乏な国に日本はなるけれど、豊かさや幸福のあり方を変えればどうということはない。とはいえ、そんなことは誰も望んでいないだろうから、もっと具体的にどうするかを考える必要がある。

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