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2022年1月23日日曜日

北中の平地林を写真散歩


▽近所の鳩峯公園や荒幡富士だけでなく、少し範囲を広げていこうということで、小手指駅の北の方角にある北中の平地林を歩いてみた。といってもロケハン的な感覚なのでくまなくは歩いていない。


ここに来たのは何年ぶりだろう。かなり久しぶりだ。私が普段足繁く通っている鳩峯公園や荒幡富士とは明らかな違いがある。狭山丘陵は少し起伏があるのだけど、ここ北中の雑木林は平地林なのだ。アップダウンは一切ない。植生はほぼ同じなのだけど、スギやヒノキなどの針葉樹が植えられているのが少し違う。


里山としての雑木林ではなく、建築などの木材需要を当て込んで針葉樹を植えたのだろうか。現在はトトロのふるさと基金やおおたかの森のトラスト取得地があり、所沢市が所有する土地もある。元々は里山なので様々な土地所有者がいて日々の暮らしに利用してきたのだろう。現在は里山としての価値はほぼなくなっているので、所有者によってはこの写真のように林を切り開いて資材置き場などにしてしまうことはよくあることだ。前回来た時は雑木林の体をなしてはいたので残念です。


この平地林の周縁部は畑が多いのだけど、住宅や福祉施設、この写真のように建築関係の何かに使われていたりもする。トラスト地以外は開発されてしまうとしたら非常に憂鬱だ。人口は減り、使われない土地は増えていくのに、わざわざ畑や林を切り開く必要はあるのだろうか。


前回発見してテンションが上った廃車は今も健在。妙な使われ方がされているのは気になる。まだまだこの場所で存在感を発揮していくのだろう。


平地林の雑木林と畑。これが国木田独歩が好んだ武蔵野の風景なんだと思う。この景色をいつまでも守りたいものです。