3月16日から展示が始まりますよ

2022年3月13日日曜日

展示

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▽3月16日からの埼玉県立近代美術館での企画展が近づいてきた。新しく写真を撮るということはなかったのだけど、702枚の写真を紙に貼り付けて余白を切るという準備作業をしていた。A4なりA3の紙にまとめてプリントしてしまったほうが遥かに簡単で速い。それでは何か違う気がする。702枚の空の写真は1枚1枚プリントすべきだろう。手抜きしてはいけないし、現代的な効率性、生産性への批判も今回の作品には含まれている。

「コロナと空、人」

というのがタイトル。あらためて書くと、新型コロナウイルス、つまりCOVID‑19の感染が拡大している2年ほど毎日撮っていた空の写真702枚分を壁に隙間なく展示する。1枚1枚の写真を見てもらうことが目的ではなく、すべての写真を1枚の巨大な作品として見てもらいたい。サイズは約1.6m×約5mなので結構なインパクトになるはずだ。

この展示で何が言いたいのかというと、COVID‑19の流行に右往左往しているのは人間だけで、空はいつでも空だ。空を眺めてみると雲や太陽、月はそれぞれの役割を果たしている。我々人間はどうだろう。文明は発展し、自由に土地を改変し、動植物を思い通りに搾取し、まるで地球の支配者のようにふるまっているけれど、感染症一つで世界は大混乱に陥った。COVID‑19がどのように発生したのかは議論の余地がある。もしも生態系を破壊することで招いたことなら自業自得だ。それにここまで世界に感染が広がったことも、人の生活の拡大に他ならない。空は空であるように、人間は人間の分をわきまえるような生き方があるのではないか。私が普段からこのブログに書いているような思いを作品にした。


宝船展2022「くもをたがやす」
2022年3月16日(水)〜20日(日)
10:00~17:30(最終日は15:00まで)

埼玉県立近代美術館 一般展示室1
さいたま市浦和区常盤9ー30-1
https://pref.spec.ed.jp/momas/

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