電力需給が逼迫して考える発電

2022年3月23日水曜日

原子力発電 再生可能エネルギー

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▽3月22日は前日からの予報通り非常に寒い一日だった。前日の予報を最後に見た時は雪マークが消えていたのだけど、しっかりとした雪が降った。幸いにして積もるほどでもなかったので、交通機関の大きな混乱はなかったようにみえる。めでたしめでたし、とは残念ながら言えない。

東京電力と東北電力の管内に「電力需給ひっ迫警報」なるものが出され、家庭や企業に対して節電が呼びかけられていた。供給力に対する需要率を示す使用率は日中からかなり厳しい状況を続けており、最悪大規模な停電が起こる可能性があった。こうしてブログの記事を書いている途中に停電になってしまうかもしれない。実際、原因は定かではないけれど、昼過ぎに私の住む所沢では40軒の停電が発生していた。他の地域でも停電が発生していたので、かなり厳しい状況だったのかもしれない。政府や自治体、東京電力は繰り返し節電を呼びかけていたので一定の効果は出ていたと思われる。私もエアコンは付けずにコタツの中で丸まって過ごした。単三電池2本で動くソニーのラジオを聞きながら、ノートパソコンをパチパチするのはいつものことで、もともとそれほど電力を使う生活ではないように思う。

「電力需給ひっ迫警報」が出され、電力使用率が数字の上では100%を超えてしまう事態になったのは季節外れの寒さと、先週の福島県沖で起きた地震の影響で火力発電所が止まっているためだ。今回の逼迫は運が悪いとはいえ、電力の安定供給を続けることの難しさが露呈し、あらためて発電をどうしていくかが問われている。

野党の国民民主党の玉木雄一郎代表は定例会見で発電をどうしていくかの議論が必要だとし、原子力発電が次のエネルギー源に置き換わるまで重要な選択肢だと述べた。野党は一枚岩となって原子力発電の即時廃止を訴え、次の参議院選挙の争点にしていくのが懸命だと思う。自民党は原子力発電を続けていく方針なので、ウクライナ情勢もあり勝てるチャンスはあるような気がする。同じく野党の維新の会も原子力発電の再稼働に前向きなようで、政権交代を担えるような勢力は野党にはなさそうだ。

もしも火力発電より発電量の多い原子力発電所が停止していたら、電力供給はもっと逼迫していたかもしれない。原子力発電所はロシアのウクライナ侵攻で攻撃対象になり、存在するだけで危険だと判明したし、大きな発電所が停止した場合の影響も大きいというのも分かった。必要なのは再生可能エネルギーによる電力の分散化ではなかろうか。玉木代表の言う発電の議論が必要なことには同意する。

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