プラスチック資源循環法を考える

2022年4月4日月曜日

プラスチック

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▽4月1日から「プラスチック資源循環法」が施行された。レジ袋の有料化では、マイバッグがかなり浸透し、レジ袋の辞退率はかなり高くなっている。とはいえ、現在でも賛否両論を巻き起こしているのは、プラスチックの削減の効果があったのか判然としないからだろう。検証は必要なのだろうが、環境意識が高まったことは間違いない。さて、4月からの「プラスチック資源循環法」で我々消費者の暮らしはどう変わるのか。直接的なのはコンビニやスーパーなどで無料で配られていたプラスチック製品だ。

○コンビニ、スーパー、テイクアウトなど
ストロー、フォーク、ナイフ、スプーン、マドラー

○宿泊施設
クシ、ブラシ、歯ブラシ、カミソリ、シャワーキャップ

○クリーニング
ハンガー、カバー

この具体的な12品目が対象製品となる。レジ袋のようにすべてを有料化しておしまい、という話ではない。あくまで見直しを事業者に求めているので、有料化、使用しないように促しつつ必要かいらないかを確認する、いらない場合はポイント還元、繰り返し使う、などという対策が示されている。事業者によって対応が変わってくるし、決めなければいけない、現場への周知など、おそらくは混乱していることと思う。販売店も消費者もレジ袋から一歩進んだ環境意識を持つことは確実なので「プラスチック資源循環法」をひとまずは歓迎したい。

消費者目線で12品目が注目されているが、「プラスチック資源循環法」はそれだけではないらしい。製造段階での設計の見直し、廃棄を減らす、適切な回収、再資源化の促進などが盛り込まれている。取り組みが不十分な事業者に罰則が設けられているということではなく、プラスチックを循環させるための努力を促し、制度的にやりやすくなっている、場合によっては公表や勧告がある、ということらしい。

プラスチックの削減として日本の取り組みはまだまだ不十分だ。環境問題はまったなしだし、意識の高い国はどんどん先に進んでいる。今後はペットボトルや包装、容器など具体的な規制が始まるかもしれない。いや、そうしてもらわなくては困る。「プラスチック資源循環法」は環境意識を高める効果しかないのではないか。それはそれで必要なので厳しく文句を言うつもりはない。ライフスタイルを変える契機にしましょう。

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