アメリカの銃乱射事件から考える

2022年5月28日土曜日

事件

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▽5月24日、アメリカのテキサス州にある小学校で銃乱射事件が起き、児童19人、教員2人が殺害されました。容疑者は地元の高校に通う18歳で、国境警備隊の警官が頭部を銃で撃ちその場で射殺されたようです。バイデン大統領は「うんざりだ」だとコメントし、銃規制の強化を訴えました。容疑者は18歳になった直後、半自動ライフル銃(ARライフル銃)を2丁、銃弾375発を合法的に購入したようです。

日本人の感覚では銃を購入するという行為がまるで理解できません。テキサス州では18歳になれば誰でも銃を購入することができるのでしょうか。18歳の高校生が払えるような金額なのでしょうか。少なくとも、気軽に銃を購入出来るような社会でなければ乱射事件はそうそう起きることはありません。日本でも無差別殺人事件は稀に起きますが、アメリカのように銃の所持は非合法なのでそれほど被害は大きくはないです。それでも、ビルでガソリンを使った事件は悲劇的な惨事になりました。新幹線や飛行機など逃げ場のない状況では大量殺人が起きる可能性はあります。

銃を規制すればすべてが解決する話ではありませんが、CNNの集計でアメリカでは今年に入って30件の銃撃事件が学校で起きているようです。学校で起きているというのは異常な感じがしますし、取り返しのつかないことになりかねないので銃の規制はするべきでしょう。現状ではバイデン大統領が訴えたように銃規制の強化に賛成する人は52%とわずかに多いようです。ただ、今回のような乱射事件を受けて賛成が増えるのか、反対が増えるのかは分かりません。銃で武装していれば被害は少なく出来た、防げたと考える人はアメリカには多いような気がします。

18歳の高校生が銃で乱射事件を起こし、21人を殺害するというのは正常な精神状態ではありません。精神疾患歴はないようですが、いじめを受け孤立していたという話があります。銃の所持を否定しない国民性も、犯罪が多く自衛しなければいけないという背景があります。銃を規制することも必要ですが、犯罪に走らせないような社会や地域の仕組みができないものでしょうか。日本もです。

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