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2023年10月24日火曜日

所沢市長選挙について愚痴をいう


▽日曜日に所沢市長選挙が行われました。狭山市に引っ越したとはいえ、隣の自治体のことですし、何より私の故郷でもあります。個人的には引き続き藤本さんに市長を務めていただきたいと思っておりましたが、残念ながら落選してしまいました。4期目を目指す現職の市長が新人に負けるというのは相当なショッキングな出来事でしょう。そこまで市民に評価されなかったのかと私には腑に落ちません。小学校へのエアコンの設置や旧統一教会への関わりなどがクローズアップされ悪い印象は確かにありました。けれど、確かな信念と実行力で所沢市政をリードしてきたからこその3選だったのではないかと考えます。

何か決定的に所沢を後退させた失敗があったのでしょうか。私の関心分野である環境対策では将来的なカーボンゼロを示しましたし、緑地の公有地化も着実に進めました。今回の選挙戦で掲げた有機野菜の給食導入は非常に興味深いものです。もしも実現していれば有機に切り替える市内の農家も出てきたかもしれません。世界的には環境に負荷をかけない農業が模索されています。全国的にもまだあまり考慮されていない現状で、埼玉の自治体として先鞭をつける形となり、周辺自治体への波及効果も期待できました。狭山市は所沢ほど有機農家は多くありません。環境に負荷をかけない農業が社会の要請となれば変わらずを得ないでしょう。

新市長ではおそらくは環境分野は後退するのではないでしょうか。全体的な予算というのは決まっているので、言ってしまえば各分野のパイの奪い合いです。林を公有化するより子育てを支援しようというのが所沢市民の答えなのでしょう。それを否定するつもりはありませんが、新市長に実行力があるのかは未知数です。民主党が政権を獲得したときと同じで、耳障りの良い言葉を並べ、風が吹いただけという気がしてなりません。いずれにしても決まったものは変えようがないので、よりよい社会に少しでも近づくことを願うだけです。