林点描、バイデン新政権の多様な陣容に感心する

2020年12月17日木曜日

政治

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▽アメリカの次期大統領は民主党のジョー・バイデンで決まりのようだ。現職のトランプ大統領はいろいろとゴネているようだけど、おそらくひっくり返ることはない。日本の同盟国でもあるアメリカのトップを決めるのにあまり混乱されても困るので、ひとまず落ち着いたことは歓迎すべきことだ。トランプからバイデンになることでアメリカはどう変わっていくのか。トランプが反故にした世界中の国が取り組む温暖化対策にも足並みを揃えるという方針なので、環境面においてはいい方向に加速していくかもしれない。トランプが悪目立ちしすぎているのでバイデンが随分まともに見えるけど、すべてが上手くいくわけではなく悪化することもきっとある。北朝鮮、ロシアとの関係悪化は日本にも影響が出るので注視したい。

気になるのはバイデンが高齢だということなのだけど、もしものことがあれば引き継ぐのは副大統領のカマラハリスだ。バイデンより20歳も若く女性であり、アフリカとインドにルーツを持っている。もしカマラハリスが大統領になればアメリカに新時代が訪れることになる。いや、彼女を副大統領に指名したことでもうすでに始まっているし、続々と伝えられる新政権の陣容はとてもバラエティーに富んだものだ。財務長官は初の女性、大統領経済諮問委員長に黒人女性、行政管理予算局長にインド系女性、その他の要職にも多数の女性が起用されている。さらに国防長官に初の黒人男性、運輸長官に同性愛者であることを公表している男性を指名した。

アメリカには多種多様な人種が暮らしているけど、差別や対立が完全に解消されているわけではない。むしろトランプは分断を煽って熱烈な支持者を得た。未だに支持をする人は選挙結果から見ても多いけれど、結局はバイデンをえらんだということは融和を望んでいるのだろう。こういったアメリカの自浄作用というのは眼を見張るものがある。日本も自民党から民主党が政権を奪取したのはいいけど、結局自民党が取り返して長期政権になり、現状では野党に政権をとるような気概も勢いも感じられない。安倍晋三から政権を引き継いだ菅首相に目新しさは何もないし、今まではお祝い相場だったのか支持率は落ちてきている。せめて若手や女性を積極的に起用することくらいできなかったのだろうか。



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