私が住んでいるのは荒幡という狭山丘陵の端っこなので、三富のように広大なまとまった畑はない。かつては周辺で米作りもされていたのだけど、水を張らない陸稲だった。そんな米は高く売れないので団子にして売っていて、今でも団子屋さんはいくつか残っているし、その団子に使用した醤油もまだ製造されている。水がないというのは武蔵野の多くの地域で共通していて、その代わりに多くの小麦が作られ、武蔵野うどんなどの文化が根付き、埼玉はうどんの消費量は全国的にも多い。蕎麦は作らなかったのだろうか。どうでもいい地域の話。
一枚目の写真の撮影地は荒幡富士。枯れた林というのもなかなか美しい。自宅から歩いて向かっていると何やら工事が始まっていた。ここは数日前までは畑だったのだけど住宅になってしまうらしい。昔はそこかしこに畑や茶畑、雑木林があったのにどんどんなくなっていく。所沢の人口は減少に転じ、空き家も多いのにわざわざ畑をつぶす必要があるのだろうか。所沢駅の周辺は再開発が盛んなのだから、みんなそちらに住めばいいのにと思うのだけどそれはきっと叶わぬ願い。