図書館の利用が増えることの問題は著作者や出版社の利益を圧迫することだ。あまり売れなくなれば出版される本が減り、書こうとする人間もいなくなってしまう。そうなると本末転倒、読書という文化が衰退しかねない。どこかの国では貸出数に応じて著作者か出版社に利用料を支払うという話を聞いたことがある。日本でも何らかの還元がされれば衰退には向かわないはずだ。
「図書館サービス ネット時代の姿探って」
定期的に図書館を利用するけど、複写、コピーというのはしたことがない。気になる箇所はメモすればいいだけのような気がするけど、結構需要はあるものなのかしら。朝日新聞の社説によると、この複写サービスをメールやファックスで受け取れるように国会で法改正を目指すようだ。どのようなサービスになるのか分からないけど、図書館に行かなくても必要な本のページが手に入れられるなら便利に違いない。
著作物の性質や送信した分量に応じて、著作権者と出版権者が補償金を請求できるようにする
記事の中でこの部分が気になったのだけど、必要な部分だけ図書館でコピーできるなら、本の販売に影響が出てくるかもしれない。もっと踏み込めば、先述したように貸出数に応じた権利者への利用料支払いも検討に値するのではなかろうか。
「24時間利用可能な「電子図書館」 立川市図書館がサービス開始」
今年の6日から立川の図書館で電子書籍の貸し出しサービスが始まったようだ。借りられる本の数はまだ少ないようだけど、24時間、いつでもどこでも借りられるというメリットは非常に大きい。これも朝日新聞の言うネット時代の姿ということなのだろう。新型コロナウイルスが蔓延する社会においてはどちらも有効なのだろうけど、私はやはり直接図書館に行って借りて、返すのが好きだ。
いずれにしても、読者も著者も出版社も行政も、みんなが利益を享受できるようなサービスを望みます。難しいだろうけど。