空点描、電気自動車はランニングコストがいいのか気になった

2021年1月31日日曜日

環境 乗り物

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▽政府は2030年代にガソリン車の販売禁止するという方針を表明した。2030年の半ばということで具体的な数字はまだ出てきていないけれど、小泉進次郎環境大臣は2035年と明記すべきと主張している。東京都は独自に2030年にガソリン車の販売禁止と小池都知事が発言しているので、いずれにしても10年と少し先の未来には自動車業界は大きく変わってくるはずだ。

地球環境のことを考えると、ガソリン車からの脱却は悪いことではない。石油を使い続けることは地球温暖化を招くし、資源を巡っての紛争も実際起きている。日本は平和な時代を謳歌しているような気になっているけど、石油を過剰に求めすぎていることが紛争の原因になっているわけで我々も無関係ではない。それに第2次世界大戦だって日本が資源を求めたことが1つの原因だ。

とはいえ、電気自動車になれば全て解決、というわけではなく、その電気がどのように作られているかも考えなければいけない。化石資源を利用した火力発電で得られた電気ならはっきりいって無意味だ。ガソリン車の廃止と伴わせて再生可能エネルギーでの発電に切り替えていかなければならない。

電気自動車は損かトクか?EV購入前の疑問に答える

電気自動車はコスト的に優れているのかが気になっていた。中国では100万円を切る安価な電気自動車が人気らしいけど、日本の自動車メーカーの製品は高いイメージがある。中国のメーカーやアメリカのテスラが日本に本格参入してくれば、市場は激変するかもしれないけど、世界的な自動車メーカーが跋扈する日本においてシェアを奪えるかは分からない。日本メーカーの車両が割高としても、ガソリン代より電気代のほうが安ければ元が取れる。とはいえ、電気代は地域でも変わってくるだろうし、自宅で充電するのか外で充電するのかでも違う。

日産の電気自動車を見てみると、月額500円から10000円のプランがあり、店舗などでの充電は従量課金でプランによって金額が変わってくる。しかもガソリンのようにリッターでいくらという計算ではなく、分単位での料金なのでますます分かりづらい。例として上がっているのが、月に800キロ走るとして自宅だけで充電するなら3613円、外での充電が多い場合は4950円、ガソリン車は5760円、となっている。いずれにしてもガソリンよりは安く抑えられそうだ。

もう少し分かりやすく比較すると、電気自動車の平均走行距離が1kWhで6kmとして、電気料金がkWhあたりで30円、ガソリンを1L120円と考えると、電気自動車はリッター24km走るということになる。地域や契約状況によって電気代はkWhあたりで20円くらいで済む可能性もあるのでもっと安くなるかもしれない。とはいえ、ガソリンよりは安いとは考えられるけど、そこまで大きなメリットではない気がする。何が言いたいかというと、リッター60km走るスーパーカブは最強ということだ。電動化されたときのバイクのメリットはどうなるのかは非常に気になる。

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