ほころぶ、バレンタインデーにチョコレートを考える

2021年2月14日日曜日

t f B! P L

▽みんな大好きチョコレート。本日2月14日は一大イベント、バレンタインデーだ。楽しみにしている人は多いかもしれないけど、義務的に渡さなければいけない人には面倒な日だろう。なぜ2月14日がチョコレートを贈る日になっているのか理解していない人も多いかと思われる。かく言う私もバレンタインデーには無縁に生きているので、キリスト教との関わりがあるということくらいしか知らない。

軽く調べてみると、古代のローマの信仰で、2月14日はお祭りの日だったそう。それがキリスト教の司祭であったウァレンティヌスの殉教した日、もしくは近い日である2月14日と結びつく。古代の祭りもウァレンティヌスも恋愛、結婚に大きく関わっていたのでこのようになったらしい。いつしかカードや贈り物を交換するようになり、なぜか日本では女性から男性にチョコレートが贈られるようになった。

私は中身がないものが好きではないし、何事にも理由が欲しい。バレンタインと同様にクリスマスもそうだけど、本来日本の文化とは無関係のものだ。それが商魂たくましい業界に踊らされて消費させられている。昨今では恵方巻というのもなんでここまで広がったのかまったく理解が出来ない。こうして定番化していることに異議を唱えると批判を受けそうな空気も嫌だ。

チョコレートを取り巻く環境はハッピーなのか。恵方巻で言えば少し前に販売ノルマや桁外れな廃棄が社会問題化した。チョコレートはすぐに廃棄されるような商品ではないけど、コーヒーと同じように生産段階での問題がある。チョコレートの原料であるカカオの生産国は総じて貧しく、農家も適切な報酬を得られていない。我々が安くチョコレートを食べられるのは生産農家から搾取しているからなのだ。貧困だけでなく、児童労働、強制労働も日常的に行われている。彼らの多くはカカオがチョコレートになることすら知らない。

バレンタインだ、チョコレーを贈ろうと浮かれている場合ではないのだ。適切に取り引きされ、みんなが幸せになれるよう我々も考えなくてはいけない。フェアトレード商品や、生産者にコミットしてクオリティを上げてしっかりと報酬を支払うメーカーの商品を選ぶことが重要だろう。それにカカオを栽培するために森林破壊をしているという話もある。美味しくてみんなに愛されるチョコレートの裏に何があるのか、しっかりと考えたい。

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