▽署名の話が続いたので、最後に一番ホットなキャンペーンを1つ取り上げたい。私も度々このブログで触れているこちら。
人々の命と暮らしを守るために、東京五輪の開催中止を求めます
ラジオやネットニュースでも見かけたので、結構知っている人は多いかもしれない。海外でもこの署名のことは記事になったと聞いた。それだけオリンピックは世界の関心事なのだろう。署名は5月10日の時点で30万筆を越えている。開始してから5日間ということなので、結構なペースだ。とはいえ、開始2日で20万筆という報道があったので少し伸び悩んでいるのかもしれない。それでも、どこまで伸びるかは分からないけど、何十万筆と集まればそれなりのインパクトはあるはずだ。面白いことに、このキャンペーンへのカウンターアクションが立ち上がっている。
人々の夢と希望をつなぐため、東京五輪の開催を支持します
開催の中止を求めてキャンペーンを始めたのは、東京都知事選への立候補で知名度のある弁護士の宇都宮健児さんだけど、この開催を支持するキャンペーンを始めたのは政治評論家の竹田恒泰さん。宇都宮さんがリベラルで左の人間とすれば、武田さんは真逆の保守で右の人間なのでこういったアクションも頷ける。オリンピックを開催することで、日本の素晴らしさを世界にアピール出来る、ということが右側の人間としては大事なことなのだろうか。日本人選手が国の代表として戦うというのも気持ちの良いことなのかもしれない。
単純に2つのキャンペーンを比べ、どちらの考えに市民の考えが近いかを判断することはできないけれど、今の所圧倒的に開催中止を求める人のほうが多い。様々な媒体が行う世論調査でも開催に消極的な人のほうが多いというデータが出ている。どうせなら国民投票でもしたらいいと思うのだけど、こうした積極的なアクションをする人の対比が可視化されていくことも、開催の是非を判断する材料として有効かもしれない。
ちなみに私はオリンピックの開催には反対なので、宇都宮さんのキャンペーンに署名しました。