図書館で本のタイトルを知らずに借りてみる

2021年9月13日月曜日

図書館 読書感想文

t f B! P L
▽近所の図書館に行くと紙袋に入った本が陳列されていた。中身は何か分からない3冊が入っているらしい。高校生が推薦した本ということで、新たな出会いがあるかと思い借りてみた。




勝手に小説だと思っていたのだけど、想定外な新書3冊だった。確かに自分からはこの3冊は選ばない。いや、オーディション社会という本は読んだことがあるような気がする。10年くらい前に出版されているので内容はあまり覚えていない。試しに読んでみると、現代日本においても共通するような社会状況が存在している。格差社会が近年言われているけど、それは一部の人が豊かになり、多くの人は貧困にあえいでいるということだ。オーディションに例えると、1位になれた人は活躍できるけど、それ以外の人には何も残らない。私はテレビを見ないのだけど、お笑いのグランプリは花盛りのようだし、最終的に1人が勝ち残る恋愛バラエティも人気だ。鬼滅の刃の人気も一人勝ちのように見える。経済効果はあったのだろうけど、他の映画やアニメがその煽りを食っていれば好ましいことではない。そんなことをオーディション社会を読み始めて思った。まだ読み終えてはいない。

どこかの旅行会社がミステリーツアーという企画をしていた。バスでどこかの観光地に行くのだけど、その目的地は参加者に事前に知らされていない。人気がある企画なのかは分からないけど、ワクワクドキドキはする。本においても、どこかの書店で1万円だったか情報を伝えると店主が見繕ってくれるサービスがあるらしい。

ニュースやSNSのフォローでもそうだけど、自分に都合のいい、自分が求めているものを選んでしまう傾向がある。確証バイアスであったり選択的接触ということなのだけど、自分とは真逆の意見に触れることも大事だ。社説を毎日ピックアップしているけど、これも満遍なく各社の主張を見ておかないと情報だけでなく、思考も偏っていってしまうかもしれない。そのようなわけで、図書館の中身の分からない本を借りるというのはとても面白い試みだと思う。

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