▽現在私が自宅で楽しんでいる娯楽と言えばラジオか本くらいなのだけど、かつてはテレビを一日中付けていたし、レンタルビデオで途切れることなく映画やアニメを借り、部屋には漫画本が溢れていた。インターネットが普及し、目移りするほどのコンテンツが選び放題な時代にラジオと本だけではもったいない気がしてくる。けれど、あまり派手な娯楽を追い求めてしまうのは健全とは思えない。持続可能な社会、サスティナブルという言葉を使うのは流行りに乗っているようで気が進まないのだけど、シンプルに暮らすことが一番求められているのは確かだ。
さも高尚な暮らしをしているように書いてしまったけど、私も煩悩に苦しむ1人の人間で、理想通りとは程遠い暮らしをしている。本の中にマンガも含まれていることは不徳の致すところ。ベルセルクの話題をだびたびしているし、以前オススメのマンガをこのブログで紹介しているので気付いている人はいるかもしれない。といっても、紙の漫画本を買うのはベルセルクだけで、ニコニコ静画やジャンププラス、マガジンポケットなどウェブ上で読んでいる。悲しいことにベルセルクの作者である三浦建太郎さんは亡くなってしまったので、もう漫画本を買うことはないかもしれない。
三浦さんの訃報は大変ショックだったのだけど、ここの所漫画家の訃報が続いている。こちらはコミック乱2021年11月号なのだけど、風雲児たちなどで知られ8月に死去されたみなもと太郎さんが特集されている。それだけでなく、ゴルゴ13や連載されている鬼平犯科帳のさいとうたかをさんも9月に亡くなられた。漫画というのはエンターテインメントで、読者を楽しませてくれるものだけど、三浦さんも含めそれだけじゃない読み物としての深みを持った漫画家であったと思う。インターネットには有象無象の漫画で溢れているけど、巨匠から学ぶべきことは多いはずだ。
イブニングでヤンキー水戸黄門を連載していた和田洋人さんも7月に亡くなっていたそうだ。というのもウェブサイトのコミックDAYSでも連載されていて、先日の更新で冥福を祈るメッセージが添えられていて我が目を疑った。タイトルで想像できるかもしれないけれど、かなりおバカな漫画なので冗談かと思ったのだけど事実らしい。和田さんは46才と若く、独自の世界観を持っている漫画家なので、これから読者を驚かすような作品を世に出せたはずだ。残念でならない。