久しぶりに古本を買う

2022年4月10日日曜日

t f B! P L

▽昔はまったく利用しなかった図書館が今では本を読むほとんど全てになってしまった。作家さんには何の利益にもならないので申し訳ない気持ちでいっぱいです。それにしても、図書館というシステムは素晴らしいと思う。何せ市民なら無料で本が借りられるのだ。発売されたばかりの新刊はさすがに置いていないけれど、何万冊という中の本から自由に借りて読むことができる。利用している理由としてお金がかからないことは大きい。それだけではなく、とてもエコロジーなシステムだ。例えば毎週発売される雑誌なんかは一度読んだら捨てられてしまうし、通常の本でも何度も読み直す人はどれだけいるのだろう。まさに大量生産大量消費に他ならない。そして売れ残って廃棄されているなら資源もエネルギーも無駄に消費することになる。図書館でみんなでシェアしていくことが地球環境にとっては最善かもしれない。とはいえ、それだと著者や出版社、印刷会社に本屋などの利益は失われ、出版業界は衰退してしまう。ただでさえインターネット時代において業界は厳しい状況だ。貸出数からインセンティブを著者や出版社に支払うようなことはできないものかしら。

図書館ヘビーユーザーになる前はどうかというと、漫画の最新刊を買い集めていた時は本屋で買っていたけど、ほとんど古本を買っていた。どちらにしても出版業界には嫌われる人間です。本屋が町からなくなっていけば、古本屋も同じようになくなってきている。本が読まれなくなってきていることと、大規模店舗であるブックオフや蔦屋が与えたインパクトも大きい。足繁く通っていた地元の小さな古本屋がなくなってから久しいし、最近まで営業していた秋津駅近くの貴重な店もいつの間にかなくなっていた。代わりに少し離れた駅前に新しい店ができていたけど、残念ながら私の好みではなかった。残念。

東村山駅から徒歩で10分ほどの場所に「ゆるや」という古本と古着の店ができていた。グーグルマップをなんともなしに眺めているのが趣味で、たまたま見つけて先日足を運んできた。ブックオフのように広くも綺麗でもないのだけど、そこがいい。かつての古本屋というのはカオス感が魅力で、この「ゆるや」にはそれがある。購入したのは写真の3冊で600円也。安い。しかも500円以上購入するとコーヒーを1杯頂ける嬉しいサービスもある。久しぶりの古本屋の楽しさを満喫する一時だった。

ゆるや
東京都東村山市野口町2-5-27

ブログ アーカイブ

このブログを検索

QooQ