▽狭山丘陵近辺で最近足を運んでいない場所はどこかと考えてみると、狭山湖の外周にある「さいたま緑の森博物館」なのでスーパーカブで向かった。自宅の荒幡からは20分ほど。結構近い。前回訪れたのがいつか思い出せないくらいなのだけど、狭山丘陵の自然というのはやはり馴染みがあって落ち着く。この日は夕方まで半袖で過ごせるくらいの陽気。狭山丘陵の木々たちも春から夏へと姿を変えようとしている。葉を落とした寒々しい林の姿はどこかへ行ってしまったようだ。
狭山丘陵というだけに起伏があって麓には水が溜まるので、湿地や池になっている。昔の人はこのような環境を上手に利用してお米を作っていたんでしょうね。農家や自家消費での田んぼはもうあまり見られない。
ここは基本的には里山としての雑木林の名残のある植生ではある。所々にスギやヒノキが植えられているということは、木材生産にチャレンジしていたらしい。木材として使わないのならさっさと切って広葉樹林に置き換えたらいいのにと思う。花粉症に悩まされる人間の嘆き。
場所によっては切っては育つのを待ち、また切ってを繰り返す萌芽更新が行われている。里山として利用されていた時代には、薪やホダ木として貴重な資源を得る場所だった。二酸化炭素の排出を抑える、カーボンゼロを社会として目指すなら、昔ながらの生活や環境を取り戻すことも一つの手なのではないかと思う。
こちらは一枚目の写真とは違う場所の湿地。暖かく晴れた日にはとても気持ちの良い場所で、しばらくベンチに座りボンヤリしていた。平日というのもありほとんど人がいなかったのだけど、もう少し賑わってもいい気がする。
周辺は住宅が増えつつも畑、茶畑がまだまだある。今度はさいたま緑の森博物館から狭山湖の堤防方面か、ぐるっと東京方面に歩いてみようかしら。