▽2009年にサービスを開始したBLOGOSが3月31日をもって更新を終了した。5月31日には完全にサービスが終了し、ライブドアニュースに転載される一部の記事を除き閲覧ができなくなる。
平素よりBLOGOSをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。2009年10月5日にサイトオープンして以来、多くの皆様にご愛読いただいておりましたBLOGOSですが、2022年5月31日をもってサービスを終了させていただくことになりました。BLOGOSは多様
BLOGOSはだいぶ前から情報源として記事をチェックしてきたので、今回のサービス終了はとても残念だ。これから何を見ればいいのかとも思うのだけど、随分とネットメディアの環境は変わってきている。パソコンで見るニュースポータルとしてはヤフーニュースやライブドアニュース、Google ニュースなどがあり、新聞系も各社ウェブサイトを用意しており、個人的にはNHKニュースは信頼の置けるサイトとしてチェックしている。さらに上記にあげたサイトはもれなくスマートフォン用のアプリも用意していて、アプリはアプリでスマートニュースやグノシー、dmenuニュースなど豊富で情報に困ることはない。BLOGOSもかつてアプリがあったと思うのだけど、なぜやめてしまったのだろう。しかも今はテキストだけが競争相手ではない。動画での配信は活況を呈しているし、ここにきてポッドキャストやボイシーのような音声配信も盛り上がってきている。
BLOGOSは差別化できていなかったのかというと、そんなことはないと思う。ニュースサイトやアプリ、動画も見ればポッドキャストもボイシーも聞くけど、BLOGOSはその中心であり続けた。それぞれの分野での専門家、活躍する人たちが書いた記事に触れられるのは貴重であるし、その発信元がブログというのも差別化できている。ブログという媒体がそもそも終わりなのだろうか。SNSであったり、動画や音声での配信に切り替えている人は確かに多い。現代人がテキストを読まなくなってきているのは残念ながら事実だ。動画や音声のほうが楽なのは分かるけれど、その結果人々の知識が深まって、知的水準が上がってきているとは思えない。短絡的な罵詈雑言、フェイクニュース、陰謀論に踊らされているのはテキストをしっかり読まなくなってきているからではないか。そう考えると古典的な本が一番いいような気がしてくる。
私はブログに10年以上毎日かかさず何かしら書き、更新し続けている人間なので、テキストを読む文化が衰退していくのは見ていられない。BLOGOSの撤退が拍車をかけるようなことにならなければいいと切に願う。とはいえ、テキスト文化がなくなることはないし、再び脚光を浴びる時代はくる。なんだかんだテキスト、ブログは便利なのだ。BLOGOSの復活を待ちたい。