▽芸能界で活躍されている方の訃報が立て続けに報道されています。著名な俳優の渡辺裕之さん、お笑い芸人の上島竜兵さんが亡くなられました。テレビを見なくなって久しい私も、かつては多く目にしていた方たちですので結構な衝撃です。お二方とも還暦を過ぎていますので、かつてなら老人と言われる年齢であり、決して早死ではなかったのでしょう。けれど、現在の日本人の寿命は80歳を越えていますので、まだまだこれからと言っても違和感はありません。
渡辺さんの場合は縊死(いし)ということで、事故の可能性もありますが、自死と言われています。上島さんの場合は現場の状況から自死であるとされています。上島さんは渡辺さんの死去に影響されたのでしょうか。テレビは分かりませんが、ラジオで報じられ、ウェブでは繰り返し記事になっていました。そして今は上島さんの報道が繰り返され、多くの人が話題にし、そして悲嘆に暮れています。私はテレビで見ていたので知り合いのような感じになってしまっていますが、直接知っているわけではありません。それでも、愛されていた二人が亡くなってしまう、それも自ら死を選んだとするなら、とても悲しいことです。
人の死に触れるというのはそれが誰であれ、何かしら考えてしまうものです。よく目にしていた芸能人の死はどうも身近な人が亡くなったような感覚を持ってしまいがちで、悲しみの声、感情に同調してしまいます。そんなときはテレビは見ず、ネットのニュースに触れないようにするのが良いでしょう。といっても、SNSを見ればその話題は出てきますし、人との会話で出てくることもあり、完全にシャットアウトすることは容易ではありません。人の死を悼む気持ちは持っていたいものですが、押し付けられるような形で気持ちが右往左往するのはこちらの精神が疲弊します。人の死を報じるなとは言いませんが、なんとも言い難い話です。