空点描、原子力発電は必要なのか

2020年12月6日日曜日

環境 原子力発電

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▽原子力発電所は必要なのか。東日本大震災で起きた福島第一原発の事故を考えると、ないほうがいいに決まっている。ひとたび事故を起こせば周辺地域に甚大な影響が出てしまう。いまだに福島では不自由な生活を強いられている人は多い。原子力発電からの脱却を目指す国は少なくないけど、原発事故の当事者である日本は世界的な流れには背を向けている。独自路線を突き進むのはお家芸なのだろうか。

原発許可取り消し 実態無視の異様な判決だ

原発推進の急先鋒な新聞社といえば産経新聞だ。大飯原発3、4号機の設置許可を大阪地裁が取り消す判決を出した翌日の社説は当然反発している。争われたのは耐震設計が妥当なのかで、関西電力のデータが甘く、原子力規制委員会の審査ガイドが検討されていない、ということ。最大の地震の揺れを想定して安全対策をして原子力規制委員会は許可を出したわけだけど、その最大の揺れの基準をさらに上回ることが考慮されていないということで大阪地裁は設置許可を取り消した。産経新聞は最大の揺れ、基準地震動の算定は厳しい要請があって十分に考慮されていると主張する。

原発許可違法 安全審査を検証せよ

朝日新聞も同日に社説でこの大阪地裁の判決を取り上げていた。あらゆる面で産経新聞とは考え方を異にする朝日新聞。当然この判決を当然のこととし、想定外の災害が襲ってくる可能性は常にあるのだから、厳しく安全面が審査、規制されるべきだと書いている。原発に頼ろうとする政権にも苦言を呈しているので、原発廃止の姿勢は明らかだ。

大飯原発許可取り消し 指弾された規制委の姿勢

毎日新聞もこの判決を取り扱っている。原子力規制委員会はこの判決を重く受け止めるべきだと書いているので、不服というわけでもないが原子力発電自体は否定していない。厳しい基準のもとで、国民が納得する形で原子力発電は稼働させるべきという態度なのだろうか。毎日新聞は中道とも言われるのでさもありなんという感じがする。

政府が原子力発電を推進するのは温暖化対策で二酸化炭素の排出の削減を求められているからだ。なぜか再生可能エネルギーを普及させるという意思はないらしい。早くから舵を切ってクリーンエネルギー分野の産業を育て、世界をリードする立場になっていれば経済的にも大きなメリットがあった。遅きに失した感はあるものの、今からでも全力で取り組む意義はあるので方針転換を期待したい。

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