武蔵野点描、図書館と歴史小説と

2021年1月14日木曜日

読書感想文 武蔵野

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▽新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、私が住む埼玉県も再び緊急事態宣言の対象地域にされた。前回の時は、個人的にそう大きな影響を受けなかったのだけど、1つだけ非常に困ったことがある。図書館の休館。2週間のスパンで借りては返すを繰り返す身としては、大変寂しい思いをした。世間的にも図書館の役割は重大だとして波紋を呼んだものだけど、幸いなことに所沢の図書館は現在開館してくれている。変わったことといえば、椅子が撤去されたことくらいだろうか。前回ほどの過剰対応ではなくなって、効果はどれくらい出るのでしょうね。


現在読書中の1冊。戦国時代に活躍した織田信長に仕えた、アフリカのモザンビーク生まれの黒人、弥助の活躍を描いた作品。この人物は歴史が好きな人間には昔から知られた人物だけど、最近はゲームに登場したり映画になったりと有名になってきているらしい。私は随分前に歴史小説を読み漁っていたので、弥助という黒人が創作ではなく実際に存在していたということは知っていた。けれど、ほとんど弥助に関する資料が残されていないらしく、その実情を知ることはできない。この小説でも描かれているけど、実際に侍という身分にはなっていたらしいけど、歴史に名を残すような活躍をしたわけではないので語られることは少なかったのだろう。本能寺の変の後も生きていたらしいけど何も分かっていない。もしも織田信長が本能寺で明智光秀に謀反を起こされていなかったら、と考えてしまうくらい魅力的な人物ではある。随分と信長に気に入られていたようなので、どこかで一国一城の主になっていたのではなかろうか。久しぶりの歴史小説、やっぱり良いものですね。

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