朝日と毎日の値上げから新聞を考える

2021年6月17日木曜日

新聞

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▽6月10日に朝日新聞が値上げすると発表をしたと思ったら、毎日新聞も便乗してなのか値上げするらしい。朝日新聞は朝夕刊セットで4400円で363円の値上げ、毎日新聞は朝夕刊で4300円で263円の値上げ。ただ、1部売りが10円の値上げで160円になる朝日新聞に対して、毎日新聞は150円で据え置くそう。ちなみに読売新聞が朝夕刊4400円、日本経済新聞が4900円、東京新聞が3700円、産経新聞が朝刊のみで3034円となっている。これにデジタル版もあるので、がっつり新聞で情報を得ようと思うと結構な金額だ。

朝日も毎日も数百円の値上げとはいえ、年間にしてみたら3000円以上の負担が増えるので安くはない。単純な比較はできないけれど、楽天マガジンやdマガジンなどは毎月数百円の負担で何百冊もの雑誌が読み放題だ。速報性でいえばテレビやラジオ、インターネットがある。新聞に対して年間数万円も払って購読する価値があるのだろうか。私としては購読はしないけど、新聞が不要なものとは思っていない。テレビは視聴率を重視すればワイドショー的になってしまうし、インターネットは信用できる情報ばかりではないので、新聞が勝っている部分はまだまだ多いと思う。世間的にも新聞報道への信頼は高いような印象がある。

ただ、ラジオ、テレビ、インターネットと新しい伝達手段が表れてきた中で、紙媒体の新聞がいつまでも同じでいいわけがない。朝日も毎日も広告収入の減少、配達コストの上昇を値上げの理由にあげている。新聞だけに限らないけれど、値上げが収益の確保につながるのだろうか。誰も購読をやめなければ収益はあがるんだろうけど、そんな都合のいいことにはならない。はっきりいって購読する層はさらに高齢化するのではなかろうか。4千円は高すぎる。

朝日新聞はインターネットのフェイクニュースを引き合いに新聞の役割は増しているといい、毎日新聞も同じようにフェイクニュースに対抗して正確で質の高い報道を追求するとしている。確かにその通りで、新聞社に求められている役割は大きい。NHKのニュースだけを頼りにするのもどうかと思うし、インターネットに信頼のおけるニュースサイトがあるかというとまだまだ未知数だ。誰しもが見極めることができるわけでもないだろう。私も社説を毎日書き出しているくらいなので、新聞にある程度信頼を置いているし期待もしている。新聞に適した現代的な発信の仕方はないものだろうか。


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