続、原子力発電を考える

2022年1月13日木曜日

エネルギー 原子力発電

t f B! P L

▽原子力発電の是非についてツイッターでアンケートをお願いしていたのだけど結果が出た。24時間で締め切ってしまったのは少し早かったような気がするけど、42人の方に投票していただいた。ありがとうございます。


この質問で重要なのは気候変動、温暖化に危機感を持っている方限定という所で、無作為の世論調査の結果と、環境問題に危機感を持っている人では違いが出るのかを知りたかった。ただ、私のフォロワーは環境意識が高い人が多いと思うけれど、実際誰がどれに投票したかは分からない。まったく関係ない人が適当な回答をしている可能性もあるので、この結果は参考程度に考える必要はある。けれど、それにしても面白い結果が出たと思う。

○増やす
23.8%(2.2%)
○このまま
11.9%(8.0%)
○そのうち廃止
47.6%(48.0%)
○すぐに廃止
16.7%(8.4%)
()内は日本原子力文化財団が行った調査の数字

私の調査にはその他、分からない、あてはまるものがないという項目がないので単純に比較ができないのだけど、明らかなのは原子力発電を増やしたほうがいいという意見が圧倒的に増えているという点だ。日本政府は2050年に二酸化炭素の排出をゼロにするカーボンニュートラルを目指している。そのために電源構成から火力発電をなくすことは世界的な潮流として、再生可能エネルギーだけでまかなうのか、原子力発電も稼働させるのかは非常に重要な選択だ。現状では再生可能エネルギーだけで全電源をまかなうのは厳しい。先行して脱原発を掲げているドイツは非常に苦戦している。そのドイツを含むEUは原子力発電を「持続可能な経済活動」として積極的に活用していくようだ。

確かに、発電時の二酸化炭素だけを考えれば原子力発電はクリーンかもしれない。ただ、意見が別れているように、事故を起こせば甚大な被害が出るし、核廃棄物の処理問題もある。もっといえば原子力発電にはウランが必要なわけで、その辺に落ちているものをそのまま使うわけではない。どのくらいの労力がかかるのか分からないのだけど、採掘して濃縮して輸送してという行程は決して楽なものではないだろう。二酸化炭素ではなく放射能汚染が産出から廃棄まで常につきまとう原子力発電をクリーンと位置付けるのは危険な気がする。

というわけで私の意見は原子力発電は即刻廃止だ。ではあるのだけど、カーボンニュートラルを達成するためには再生可能エネルギーだけでは厳しいというのは分かる。原子力発電が100%安全で、何か事故が起きた時も被害はゼロにできるなら文句は言わない。けれど、福島やチェルノブイリを見る限り事故が起きてしまえば被害は深刻だ。例えば、周囲10キロに人が住んでおらず、なおかつ地下10キロほどの地下に原子力発電所を作り、事故が起きれば即座に埋め立てる、というようなことなら汚染リスクはある程度回避できそうな気はするけど、素人の安易な発想なのだろう。火力発電も原子力発電もない状況で日本は社会を維持できるのか。

「できるかな?じゃねぇよ。やるんだよ。」

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