▽写真作品は大きくて精細でなければいけないのか。そう問われれば時と場合によると答える。何か心に響くような回答ができなくて申し訳ないのだけど、私自身アンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートなどのビッグピクチャーに憧れがないわけではない。日本の写真家では柴田敏雄や松江泰治の作品も好きだ。私の写真もB0くらいのサイズに出力したくもなるけど、それがその写真のベストサイズかというと違う気がする。以前個展をした際にはA2とB2だったのだけど、十分納得できるサイズ感だった。出力はエプソンの顔料プリンターだったので十分なクオリティで、デジタルカメラやプリンターが主流ではなかった時代と比べると驚くほど費用も安くなってきている。今がフィルムメインの時代だったら費用がかかりすぎて写真を撮り続けていないかもしれない。
それでもクオリティの高いプリントは費用もそれなりにかかるのだけど、通常のプリントはどうだろう。昔はネガフィルムをDPEや取り次ぎのお店に持っていってプリントしてもらっていた。現在はコンビニエンスストアやカメラのキタムラやパレットプラザでデジタルデータからプリントできる。あまり利用する機会がないので調べてみると、L版サイズで30円台から40円台と結構高い。こうなると自宅プリンターでプリントしたほうがおそらく安上がりだ。いや、そもそもデジタルカメラやスマートフォン、パソコンの中でデータを保存するだけで、紙の写真はいらなくなってきているのかもしれない。よくよく考えてみると、私も写真を展示するとき以外はパソコンやスマートフォンで見るだけだ。私のように家族や友達との思い出の記録として写真を撮ることがないなら、プリントしないのは仕方ないのかもしれないけど、写真を紙にするという文化がますます衰退しかねない。
そこでオススメしたいのがネットプリントで、しろくまフォト
。実はL版の写真を大量にプリントするときはこちらにお世話になっている。通常だとL版サイズのプリント1枚7円。町中でプリントするより遥かに安いし、自宅プリンターより安いのではなかろうか。質が悪いかというとそんなことはなく、テカテカした馴染みのある写真という感じの品質だ。なんで突然しろくまフォトを紹介しているかというと、なんと2月1日の9時59分までL版サイズが1枚6円なのです。1円安くなっているだけなのだけど、大量にプリントするならこの1円はかなりでかい。締切間近で申し訳ないのだけど、この機会に写真をプリントするのはいかがでしょう?