「図解でわかる 14歳からのLGBTQ+」を読む

2022年5月30日月曜日

読書感想文

t f B! P L

▽LGBTという言葉は最近よく聞くようになりました。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、それぞれの頭文字をとってLGBTです。きっと多くの人もこれくらいの認識は当たり前で、説明する必要はないでしょう。この本のタイトルはLGBTQ+です。男と女という性別の二元論的な認識は過去のものとなりました。

Qというのはクエスチョニングで性自認、性の対象が分からない、決めていない人のことです。+はLGBTQでは表現しきれない多様な性のことで、様々な性自認、性的指向の人々がいます。性的な関心、恋愛的関心のない人、身体的に男性でも女性でもないなど、きっと人生の中で出会った人の中にも単純な男性と女性に当てはまらない人がいたことでしょう。近いうちに学習指導要領に記載されるようになるとは思いますが、私の世代は学校でLGBTQ+という概念は一切学びませんでした。ホモ、レズ、オカマなどどこか蔑んだような扱いをする風潮だったような気がします。辛い思いをした人がいたと考えると申し訳ない気持ちになりますが、社会は明らかに性の多様性には後ろ向きでした。学習指導要領に記載はまだないものの、教科書には自主的に掲載したり、きめ細やかな対応をするように通知されているのは変化を感じます。

今から30年ほど前に、友人からカミングアウトされました。彼は友人グループのうちの1人の男性を好きだと。これをもし他の誰かに話していたら今で言うアウティングになるわけで、ひどく傷付けることになってしまったことでしょう。何を話したのか細かいことは忘れてしまいましたが、冷静に話を聞くことに徹したことだけは覚えています。適切なアドバイスはできませんでしたし、きっとそんなことは求めていなかったのでしょう。連絡が途絶えてしまったので、あの頃のことを話すことはできません。元気に暮らしていることを願います。

この経験があったからかは分かりませんが、LGBTQ+に対する理解はあるつもりです。むしろ私自身が男性とか女性という概念で扱われたくありません。性行為や恋愛対象、性自認を固定化する必要もなく、自由でありたいと思っています。なので私はLGBTQ+ではQ、クエスチョニングなのでしょう。これはリバタリアン的思考で、意識的にクエスチョニングに寄せているだけかもしれませんが、いずれにしても自由であるべきで、それを心より受け入れる社会であることを望みます。

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