▽２０２０年が終わり２０２１年がやってきた。世の中は新型コロナウイルスの猛威の中に暮らしているので、おめでとうございますというのもどこか気が引ける。３１日は東京都で１３００人もの新規感染者が出てしまい非常に緊迫した状況になってきた。非常事態宣言の声も聞かれるので、まだまだ穏やかな日常は訪れそうもない。
２０２０年に開催されるはずだった東京オリンピックは今年に延期されたけれど、このまま開催されるのだろうか。今の感染状況が夏まで続くようなことはないだろうけど、完全に収束しているとはどう考えても思えない。ワクチンが承認されて、徐々に接種され始めているけれど、効果が本当にあるかはまだまだ未知数だ。イギリスなどでは新型コロナウイルスの変異種も確認され、感染が広がっていると報告されている。今までのものより厄介なウイルスなのかは分からないけれど、インフルエンザが毎年流行していることを考えると、我々はこの新型コロナウイルスと永遠に付き合っていかなければいけないのかもしれない。気が重くなる話だ。私は以前からオリンピックには否定的なので早めの中止判断を待ちたい。
▽３１日、太陽の沈む時間に自分的定番夕陽スポットの荒幡富士にいた。いつもは閑散としていてあまり人の姿はない。けれどこの日は１年の終わり、最後の夕陽とあってカメラ愛好家や地域のお子様やら沢山の人が訪れていた。私としては特にこれといった理由はないのだけど、去年もここで沈む夕陽を眺めていた気がする。同じように１年で最後の夕陽を眺めていた彼ら彼女らは何を思ってそこにいたのだろう。
夕陽は最高の娯楽だ。雲で覆われていない限り、毎日毎日、見ることができる。荒幡富士でいえば眼下には雑木林の豊かな自然があって楽しみは多い。この夕陽（もしくは朝日）や自然を娯楽の友として全力で楽しむことが出来るようになれば、世の中を席巻する派手な娯楽は不要だ。シンプルで無駄のない、それでいて豊かな暮らしに社会が近づくことを心から願います。
