ほころぶ、黒人男性を虚偽通報した白人女性の行動から考える

2021年2月18日木曜日

ほころぶ 差別

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▽去年の話だけど、アメリカのニューヨークで飼い犬にリードを付けていないことを黒人男性に注意された白人女性が拒否し、アフリカ系アメリカ人に脅されている、命を脅かされていると虚偽の通報を警察にした。その様子を、黒人男性は動画で撮影していて、フェイスブックに投稿して人種差別だと拡散、ニュースになっていた。その続報がBBCニュースにアップされている。

「黒人男性に「脅された」と通報の女性、検察が起訴取り下げ」

白人女性は謝罪をしたけれど、虚偽通報は罪になるらしい。何らかの罰を受けるかと思いきや、起訴は取り下げられた。その理由は彼女が偏見を是正する教育的治療プログラムを5回受けたからとのこと。どのくらいの時間をかけたのか、どんな内容なのか、彼女は本質的に変わることが出来たのか、非常に気になる。

思い起こすのは、最近オリンピック組織委員会を辞任した森氏だ。女性を蔑視する考えはないとは言っているけど本当のところは分からない。けれど、蔑視するような考え方を是正出来るようなプログラムがあるなら受けたほうがいい人は多くいる。森氏がこれを受けていれば、少なくとも軽はずみな発言はしなかったはずだ。世の中には様々な問題が山積しているけど、差別をしないことは国際的な同意事項になりつつある。議員や一定以上の規模の組織のリーダーはプログラムを受けることを義務付けてもいいのではなかろうか。

もう1つ、冤罪をどう防ぐかをこの事件で考えさせられた。もしも動画で撮影しておらず、目撃者がいなければ黒人男性のほうが捕まっていたかもしれない。最近ドライブレコーダーを設置するドライバーが増えているけど、前方だけではなく後方も横も、さらに社内も録画する機種が出てきている。痴漢や性暴力はあってはならないことだけど、冤罪も少なくはない。無罪であることを証明するのは至難の業だ。それなら頭の上に360度撮影できるカメラを備えて24時間録画していれば冤罪は防げる。ドライブレコーダーもいらない。もしくはこの360度カメラの装着を義務付け、GPSで常に把握する、なんていう社会になればポイ捨て1つもなくすことができる。プライバシーのない恐ろしい監視社会ではあるが。

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