「本屋と図書館の間にあるもの」を読んでの本にまつわる昔話

2022年1月21日金曜日

t f B! P L

▽この本を読んでいると昔のことを思い出す。今は図書館に2週に一度、借りては返すを繰り返しているのだけど、昔は図書館に行くことはほとんどなかった。それどころか一度も借りていないかもしれない。図書館の便利さや豊かさに気付いていなかっただけかもしれないけど、1つの原因として本屋が町中から消えてしまったことがある。

この本でも本屋の全国的な減少を嘆いているけど、私が住む所沢周辺も随分寂しくなってしまった。最寄り駅は西武線の西所沢駅と下山口駅なのだけど、今は駅前に1軒も本屋がない。私が子供の頃は西所沢駅に2軒、駅前に何もない下山口駅でさえ1軒、少し離れた場所にも1軒あったと記憶する。それに駅から離れた郊外店として文教堂があり、所沢駅まで行けば大きな本屋がいくつもあった。現在は徒歩30分くらいの場所にあるツタヤか所沢駅まで行くしかない。残っている本屋はチェーン店ばかりだし、身近な存在ではなくなってしまった。

同じように古本屋もなくなってしまっている。思い浮かぶのはブックオフやゲオくらいで、昔は小さな古本屋があちこちにあった。私が本を好きになったきっかけは新品を扱う本屋ではなく、何があるか分からない古本屋かもしれない。私が子供の頃から通っていた古本屋は、とても小さな店舗で薄暗くどこか怪しげだった。本だけでなくCDやビデオ、ゲーム、時にはオーディオ機器も売っていて、自分のお眼鏡に叶う一品と出会えた時は至福の喜びだった。そう考えると、図書館は新品の本が並んでいるわけではないので古本屋に近いかもしれない。近所の図書館は市内で一番所蔵している本が少ないのだけど、本館まで行けば多くの出会いがきっとある。私はかろうじて本に親しむ生活を続けているけど、今の子どもたちの未来はどうなるんだろうと少し心配になってしまう。

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