▽３月１６日から埼玉県立近代美術館で開催していた宝船展２０２２「くもをたがやす」が全日程無事に終了しました。お越しいただいた皆様、ありがとうございました。私の展示はともかく、沢山の展示を見て楽しんでいただけていたら幸いでございます。
最終日はラウンドテーブルといって作品の解説や出展者同士でのトークがあり、私も参加した。分かってはいたけど自分の作品を説明するのは難しい。今回はキャプションというか作品にまつわるエピソードも会場に添付していた。正直説明しきれていないし、時間をもらって話しても伝わったのかは分からない。話下手なのでおそらく何を言っているのか分からなかったと思われる。自分でも覚えていない。雄弁に語りたいものです。
言葉で説明しきれてしまえば作品はいらない。今回の展示で少しの言葉と作品で私の思いは伝わったのだろうか。写真１枚１枚は小さいけれど、それを隙間なく配置することで巨大な作品にすることはできた。これは今後の別の作品にも応用できるかもしれない。それはそれで収穫ではある。ただ、今回の作品でいえばインパクトが大きすぎたのと、空の綺麗というか美しい印象を与えすぎてしまった。もっと平易で何気ない日々の空のほうがよかったかもしれない。とはいえ、展示した７０２枚、７０２日の空の写真は偽りのないものなので仕方なかった。
会場でアンケートを取り、人気投票みたいなものもしていた。どういう評価だったのかは詳しく分からないのだが、私の作品は上位入賞していた。自分のメッセージは別として、喜んでもらえていたのならそれはそれで嬉しいことではある。結局は作品の表現力を磨けという話なので、今後の課題として作品制作に精進していきたいと思います。稚拙な展示ではありましたが、あらためてありがとうございました。個展を開きたい。
