埼玉県立近代美術館、武蔵野写真

2022年12月5日月曜日

展示

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▽先日、自宅に帰ると埼玉県立近代美術館から郵便が届いていました。久しぶりの個展をするのに一般展示室の利用申込をしていたのでその審査結果でしょう。埼玉県立近代美術館といっても一般の人が利用できるスペースなのでそこまで審査は厳しくありません。それでも、初心者レベルの人が展示をしてしまうと、それはそれで問題があります。今まで何度か個展を埼玉県立近代美術館で開催させていただきましたが、その都度書類、資料を提出しての審査がありました。開催実績もあるので審査が通らないということはないと思いつつ、厳しくなっていることがあるかもしれません。ドキドキしながら開封の儀。

すでに写真でネタバレしてますが、無事に開催することが決まりました。開催は来年の8月、思いっきりお盆の時期です。あまりこの期間に展示をする人はいないようなので、競合することなく日程が決まりました。タイトルは「武蔵野写真」。今までもこのタイトルで展示をしていますが、特に迷うことはありませんでした。けれど、展示内容は変えようと思っています。今までは大きくプリントした写真で、被写体は畑、茶畑、田んぼ、川という広々とした風景でした。かつての武蔵野といえば、何もない見渡す限りの「野」がよく知られた原風景ですが、開発の進んだ武蔵の地域にそのような風景はありません。それでも、武蔵野的な見渡す限りの「○○」と言えるような場所を現在地の武蔵野と定義づけて、10年以上定点観測的に撮影を続けてきました。

国木田独歩に言わせると、武蔵野における重要な要素に林があります。私が住むのは狭山丘陵の麓なので、少し歩けば林に入ることができ、武蔵野写真と同じように長年撮り続けてきました。自然の写真は今までも発表してきているのですが、武蔵野写真とは別の位置づけをしてきたので、同時に展示したことはありません。武蔵野写真も10年を過ぎ、同タイトルでの個展も3度目となります。同じことをするのは悪いこととは思わないのですが、少し変化をつけたくなりました。自分の中でマンネリ化していることは否定しません。武蔵野写真としての新しい試みに不安はありますが、実際に展示してみてどのような結果になるのか私としても楽しみです。開催は来年の8月と随分先ですがどうぞよろしくお願いします。




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