林点描、薪ストーブが逼迫する電力の救世主になる

2021年1月21日木曜日

環境

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▽薪ストーブが普及すれば電力を削減できる。オフグリッドという送電線に繋がない電気を自給する生活は理想だけど、それだとエアコンでガンガン暖めることは難しいかもしれない。夏場は扇風機や日差しを避け、風通しをよくするなり工夫するとして、冬場の暖房器具として薪ストーブはかなり有効だ。何より電気がいらないし、燃料は木なので身近なところから調達できる。

ただ、日本の住宅事情として、マンションやアパートは無理だろうし、一戸建てでも周辺環境の都合で設置できないかもしれない。それと、燃料となる薪はどうするのか。人口は減り、空き家も増えているのに、供給場所になり得る身近な自然はどんどんなくなっている。確かに雑木林を所有していても、薪だけでなく落ち葉を堆肥にしたり、炭を作ったり、椎茸用のホダ木にしたりしなければ、ただただ毎年固定資産税でお金が消えていくだけだ。放っておいて木が倒れて周辺に迷惑をかけることもあるだろうし、それなら住宅にするなり駐車場にしてしまったほうがいい。この流れをどうこうできないというのが現実だ。というわけで、いくつか提案したい。

○薪ストーブ設置への補助金
薪ストーブには簡単に設置できるものもあるけど、住宅で長期的に且つ安全に使用するとなるとやはりある程度しっかりしたものが必要だ。工事もしなければいけないだろうし、初期投資は結構かかると思われる。導入に向けて行政からの補助金があればハードルは下がるはずだ。

○公有林地の入会地化で薪を確保
薪ストーブを使用するには当然薪が必要だけれど、どのように調達すればいいのか。販売している店舗はあるし、もしくは自分の林があればいいのだろうけどそれは稀だろう。所沢周辺には市が保有する雑木林が多くあり、公園として整備されたりもしているが、薪などが必要な近隣住民にグループを組織させて管理、利用させればいい。公園管理費も浮く。

○林地は農地並の固定資産税へ
街中の雑木林が減っている原因は固定資産税が高いからだ。自分で利用したり、薪を販売するにしても、固定資産税の負担は重い。なので固定資産税の減額や免除をすれば街の自然は守られ有効活用される。

○地目の林地への変更を簡便、容易に
林地の固定資産税が安いとなると、住宅から林地に変更したいという人が増える。現状、地目の変更というのは簡単には出来ない。それを簡便化すれば自然が増えるのはもちろん、温暖化対策、空き家対策にも繋がる。

ガソリン車の販売禁止になる頃には今以上に電力事情は逼迫している可能性があるので、薪ストーブの普及やバイオマス発電と組み合わせたセントラルヒーティングなど研究、検討することは必要だろう。

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