夏至の夜に考える人生、命

2021年6月22日火曜日

夏至

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▽6月21日は二十四節気でいう「夏至」だった。5月5日の立夏から、暦の上では夏だったわけだけど、夏至になると文字通り夏に至るという感じはする。とはいえ、まだ6月なので気温は30℃を越えてはきていない。7月、8月が夏本番という所だろう。そうは思いつつ、実は秋もすぐそこだ。今年の立秋は8月7日。もっといえば6月で今年も折り返し。早い。時間というのは残酷に過ぎていくけど、ふいに時間というのは本当に一定方向に進むだけなのかと疑問が湧くことがある。過去に戻ったり未来に進んだりしているのではないか。来世があるのなら過去に生まれ変わるかもしれない。まあ、馬鹿げた発想ですね。

夏至というのは1年のうちで一番昼間が長い、太陽の出ている時間が長い日。この夏至を境に少しずつ日が短くなっていき、冬至を境に日が延びていく。古くは冬至を生と死の象徴として捉えていたらしい。夏至は少し肩身が狭いような印象だけど、人生で考えると夏至は若さと老いの境だろう。どこか寂しい心持ちになってくるけど、月日が流れるのがとめどないように、老いていくのも仕方のないことだ。老いを受け入れてしまえばそう悪いものではないかもしれない。

冬至から夏至を経て、冬至で死を迎え、翌日には再び生まれる。人間の生とは死で終わりなのではないのか。古くから輪廻転生のようなことが言われてきたけど、これを否定するつもりはない。といっても、再び人間として生まれ変わるようなものではなく、身体を動物に食べられ糧になり、何かの命を形成していくという意味では死は終わりではないといえる。姿かたちは変われど、完全に消え去ることがないと考えれば命は永遠だ。なんてことを考える夏至の夜。もう22日ですが。

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